誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(88)★★★ シュターフェンハーゲン Stavenhagen -4-

★★★ シュターフェンハーゲン Stavenhagen -3- からの続きです

さてこの町には 1949年以来「Reuterstadt」というタイトルが付いています。

フリッツ・ロイター Fritz Reuter (本名:ハインリヒ・ルートヴィヒ・クリスティアン・フリードリヒ・ロイター、1810年11月7日にシュターフェンハーゲンで生まれ、アイゼナハで1874年7月12日に死去)は、低地ドイツ語で執筆したドイツの詩人、作家である。クラウス・グロートとともに、彼は現代低地ドイツ文学の創始者の一人とみなされている」

・・・日本では殆ど知られていませんが、この町で生まれ、方言で作品を書くことで知られた作家です。まあ、無理やり例えれば「東北弁で文学作品を書く作家」みたいなもんでしょうか。Mechlenburg-Vorpommernを旅していると、時々この人の痕跡に出会います。例えば Schwerinのレストランは、かつてそこに住んだことがあるそうだし、エルベ川沿いの小都市 Dömitzには Reuterの名を冠したレストランがありましたが廃墟化して取り壊されたところがあります。また Neubrandenburgの駅前にも銅像がありますし市内には住んだ家があります。

Fritz Reuterの居たところ・学んだ所・棲んだところ・投獄されていたところをプロットすると↑↑こんな感じです。とはいえ、作家として活動したのは主として今のメクレンブルク=フォアポメルン↓↓ 老朽化で取り壊されてしまいましたが、エルベ川沿いの小都市 Dömitzには東独時代に Reuterの名を冠した HOのレストランがあったのですが、Dömitzの要塞が監獄に使われていた時にそこに投獄されて、最終的にそこで釈放されたという縁があったようです。

マルクトに面して建っているこの建物は Fritz Reuterの生家で、一時は Rathausとして使用されましたが、今は Reuterの博物館になっています。Rathausの機能は、この後に行く Schlossに移されています。

★★★ シュターフェンハーゲン Stavenhagen -5- に続きます

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