誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(91)★★★リュープツ Lübz -1-

メクレンブルク=フォアポメルン州のリュープツ Lübzをご紹介します。

上の地図はクリックすると拡大しますが、場所はメクレンブルク=フォアポメルン州の州都であるシュヴェリーンの東南東約 50kmのところにある小さな町です。非知名度は★★★でいいかと思いますが、ひょっとしたら下の写真のビールのブランドをご存知の方もおられるかもしれません。

取り扱い商品の入れ替えがあったかもしれないので最近の事情は分かりませんが、フランクフルト空港の JALのサクララウンジのビール何種類かの一つにこれがありました。

またちょっとマニアックになりますが hareiko(ハライコ)というブランドのソーセージの品揃えの一つに「Lübzer Zwerge(リュープツの小人」という小ぶりな焼きソーセージもがあります。


写真には Lübzerとは書いてありませんが、以前はしっかりと書かれてていました。
Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
市の公式サイト
メクレンブルグ=フォアポメルン州の案内サイト
Liste der Baudenkmale in Pasewalk

実はこの町も私にとっては 1990年に来ているので「再訪」と言うことになります。国境が開放されて、我々外国人も国境でビザを取得すれば自由にドライブが出来るようになった東独・・・まだ 10月 3日の統合前で東独(DDR:Deutsche Demokratische Republik)という国家が存在していた時期です。西側の商品が流入し始め、品質の悪い東独製品が圧迫され始め、駐車場にはトラバントと並んで西側の車が並び始めた時期です。

上の写真に写っているクルマも西側のモノです(一番手前は私が乗ってきたフォルクスワーゲンのゴルフ)さて、あれから 33年、町はどのように変わったのでしょうか?それを確認するのが大きな楽しみでもあります。

同じメクレンブルク=フォアポメルン州でも、このあたりは米軍によって制圧された場所で、ベルリンより東のソ連赤軍に制圧・占領された町のような無意味な報復的破壊は殆ど無かったと見えます。ただ、その後エルベ川以東は米軍からソ連赤軍に引き渡されて、ソ連による統治に組み込まれたことは不運であったことは否めませんが・・・歴史的な Fachwerkの建物が破壊されずに残っていることでそれが分かります。

ソ連赤軍の支配下であったことは、右上の写真に写っている建物にキリル文字で「Parchim:パルヒム」という行先表示が赤軍兵士向けに書かれていることでも分かります。実は・・・このキリル文字の行先表示には謎があるのです。これについては追って書くことにしますのでお楽しみに(笑)

リュープツ Lübz -2- に続きます

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