誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(92)★★★パルヒム Parchim -1-

メクレンブルク=フォアポメルン州のパルヒム Parchim をご紹介します。

上の地図はクリックすると拡大しますが、場所は前章でご紹介したリュープツ Lübzの西方約 10kmのところにあります。

この町自体はよくは知らなかったのですが、かつて Lübzを訪問したときに郵便局だったと思しき壁に、ソ連赤軍駐留兵向けにキリル語で書いてあった道路標識が「パルヒム」と読めて以来、なんとなく気になっていたんですね。最近は気になっていたことは全部潰す・・・みたいなノリでドイツを旅しているので、パルヒムに行ってみるのもその一環なんです。ワタシ的には長年行ってみたかった町なので非知名度はゼロですが、一般には★★★でしょうね(笑)

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
市の公式サイト
メクレンブルグ=フォアポメルン州の案内サイト
Liste der Baudenkmale in Parchim

名前

パルヒムという名前はスラヴ語に由来します。非常に親切な説によると、この名前は太陽の神パルコムに由来すると言われています。一方、古ポラビ語パルコムパルチに由来し、ポーランド語/下ソルブ語で疥癬を意味し、したがって荒れた畑の場所を意味していた可能性があります。表記は年月を経てほとんど変化せず、1170年には Parchim、1202年には Parchemと記されており、両方の形式が交互に使用されていました。

市の非公式で俗称として「プット(Pütt)」という名称は、1920年代に初めて文献に登場し、現在では地域で広く使用されています。低地ドイツ語で「水たまり(Pfütze)」を意味するこの言葉は、おそらくパルヒムのヴォッカー湖の大きさを指していたと考えられますが、現在では市と関連付けられています(独語 Wikipedia)

Schwerinの北方にある分岐駅です。Schwerinから北に向かう列車はほぼすべてここを通ります

駅前には「RUFBUS」が待機しています。田舎では定時運行する路線バスは時として乗客がいないのに走らざるを得ないことがあるので、小型のバスを電話(ネットもあり)予約して、客が確実に乗ることを前提としたバスサービスです

パルヒム駅は、メクレンブルク=フォアポンメルン州のパルヒム市にあるルードヴィヒスルスト=パルヒム郡の鉄道駅です。

歴史

パルヒム駅は1880年6月15日に開業し、メクレンブルク=シュヴェリーン大公国のパルヒムからルートヴィヒスルストまでを結ぶ、全長26キロメートルの標準軌の支線によって鉄道網に接続されました。この支線は、パルヒム・ルートヴィヒスルスト鉄道会社によって建設されました。

1885年1月20日には、メクレンブルク南部鉄道会社によるパルヒム-ノイブランデンブルク鉄道が開通し、現在はODEG(東ドイツ鉄道株式会社)が季節限定で運行しています。その後、1899年8月1日にシュヴェリーン-パルヒム鉄道が開通しました。最後の拡張は、1912年11月1日に開通したメクレンブルク大公フリードリヒ・フランツ鉄道パルヒム-ズーコウ鉄道でしたが、1947年にソビエト連邦への賠償措置の一環として廃止されました。駅は地域交通の重要な拠点として発展しました。

現在、この駅は主にODEGの旅客列車が利用しており、レーナへはシュヴェリーン経由、ハーゲノウへはルートヴィヒスルスト経由、夏期にはプラウ・アム・ゼーへはカロフ経由で運行しています。2001年以降、ODEGはパルヒムとその周辺地域の列車運行だけでなく、切符の販売も担当しています。これは2000年の改修工事において、駅が現在の交通・運営上の要件に適合するように改装された結果です。

★★★パルヒム Parchim -2- に続きます

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