業界各社 2025年度第2四半期決算発表状況:キヤノン

業界各社の決算状況を見ていきます。をキヤノンの場合は暦年決算なのでここで開示されたのは 2025年度の第2四半期決算ということになります。

売上高は前年同期比で2%の伸び、営業利益は8%の伸びと、この部分だけを見る限りでは売上高の伸びが多少物足りないものの特段の異常は感じません。

同社は第1四半期にも3か月前に公表したばかりの年間見通しを下方修正しましたが、今回もまた更に下方修正しています。営業利益率も期初の 10.95%から 10%へと下方修正です。まあ、でも 10%あるんですからね、文句あるか?というところでしょうか?(笑)

下方修正したとはいえ、売上高は前年割れしない程度、営業利益は前年度はメディカルで巨額の減損をしましたが、今年度はそれが無いので今のところ強気の数字を見通しています。

この発表は26日金曜日のもので、その時点ではトランプ関税は 25%から 15%になることが報道されていたハズですが、ここには「年末まで 10%が継続する前提」と書いてあります。何故?

まあ、謎は残りますが所詮はあの気まぐれオヤジのやることだし、ここで 15%で計算していたらもっと下方修正が必要だったかというと・・・そんなこともないような気がします。そんな精密な計算をしてもさほど意味は無く、なんらかの影響を織り込む必要はあたとしても、目標数字として「売上高4兆6千億円・営業利益率 10%」ありきだったのではないですかね?知らんけど(笑)

この下方修正した売上高・営業利益を達成するために必要な下期の売上高・営業利益は上のグラフのようになります。どうでしょう?無理があるように見えるでしょうか?私には特段の無理があるようには見えませんが、少し背伸びをしてるとは感じます。

同社はこういう「株主に報告する資料」を「社員の尻を叩く道具」として使っているきらいが・・・少なくともこれまではありました。第3四半期で「流石にこれは無理筋ではないの?」と思われる見通しを据え置き、締めてみれば未達・・・これを繰り返してきたわけです。こういうことを頭に入れて次回の第3四半期の見通しをチェックしたいと思います。

✙✙ Q1のコメントはここをクリック下さい
業界各社の決算状況を見ていきます。をキヤノンの場合は暦年決算なのでここで開示されたのは 2025年度の第1四半期決算ということになります。

売上高は 7.1%の伸び、営業利益率も 20.5%の伸び、営業利益率も 9.1%とまずまず無難な滑り出しにと見えています。進捗率も、売上高で 22.8%、営業利益で 20.7%と、まだ第1四半期なので特段の異常は感じません。

3か月前に公表したばかりの年間見通しを、早くも修正しています。何でしょう?

3か月前の見通しから 860億円、営業利益で 530億円下方修正しています。流石キヤノンともなると規模が超デカいですね・・・

要はトランプ関税の影響と、ここで為替が少し円高に振れているのを見直したということですね。手順としては「日本から米国連結販社に輸出するものに対し、トランプ関税がかかり米国連結販社にとってコストアップとなる。これを米国連結販社が価格転嫁して顧客(あるいはディーラー)への販売価格を上げることによって吸収する。しかしながら値上げは需要の減退を招くので、その分は減収要因となる」・・・というようなことでしょう。まあ、現段階では、あの気まぐれ爺さんが何をやらかすかわからないので、とりあえず、引き続き成り行きを見守るということでしょうね!まったくお騒がせ爺さんには困ったもんです。

関連記事

ページ上部へ戻る