ハイブリッド・ソフトウェア社:7Packz PDFエディタをアップデート

2025年12月11日

ハイブリッド・ソフトウェア社は、ラベルおよびパッケージ市場向けの Packz PDFエディタのバージョン11.5をリリースしました。

この最新版では、ハーレクイン RIPの技術を採用した新たなハーフトーン検出ツールが追加され、Packzエディタ内で直接スクリーニングパラメータをより細かく制御できるようになりました。本ツールは、Packz Max RIP出力プレビューや Packzで開いた1ビットTIFFファイルから直接、スクリーン周波数やスクリーン角度を評価できます。さらに、ドットゲイン補正、最小・最大ドットサイズ、プレートリニアライゼーションの詳細な分析を提供し、生産環境全体でより一貫した結果を実現します。

本新バージョンでは、Hybrid Software社が Arden Software、Engview、TreeDiMと共同開発した CF2共通ファイルフォーマットの拡張機能である 3Dバリアントも導入されました。CF2の理念は、CADソリューションとプリプレスソフトウェア間の共有を容易にすることにあります。新たな 3Dバリアント機能により、完全に閉じた状態、蓋を開けた状態、平らに折り畳んだ状態など、複数の折り目角度設定を単一の CF2ファイル内に埋め込むことが可能となります。3Dバリアントは、Hybrid Softwareの iC3Dレイトレーシングソフトウェアで即時レンダリングが可能であり、拡張 CF2フォーマットおよび 3Dバリアントをサポートする他社製構造設計システムとも完全互換性を有します。これにより、3Dパッケージングワークフローの改善が期待され、設計の反復作業の高速化と生産チェーン全体でのコミュニケーション向上を実現します。

v11.5の新機能として、Hybrid Softwareの子会社 ColorLogicの技術を採用し、スペクトルデータまたは比色データを用いてスポットカラーを画面上で正確にレンダリングする機能も追加されました。これにより、スポットカラーの濃淡やスポットカラーとプロセスカラーの混色も一貫した色相で表示されます。スポットカラーの仕様は、PDFファイル内の CxF/X-4スペクトルデータまたは選択したカラーブックから取得されます。Packzでは、表示設定で「絶対比色」を選択することで、基材シミュレーションもサポートいたします。

さらに、ロール給紙式デジタル印刷ラベル向けの Packzimizer Laneplannerツールには新機能が追加され、最大ロール長仕様に対応。これにより最適化されたレイアウトが物理的な印刷機や仕上げ装置の制限内に収まります。また Laneplannerは、顧客が要求する正確なラベルロール数量に従うことが可能となり、過剰生産と廃棄物の削減を実現します。

ハイブリッドソフトウェアの製品マネージャー、パスカル・ワイボ氏は次のように述べています。「当社の DNAは、お客様の声に耳を傾け、そのご意見に基づいて行動することにあります。バージョン 11.5のリリースにあたっては、Packzユーザーの皆様と積極的に連携し、ご提案、機能リクエスト、使い勝手に関する知見を収集しました。この協働の取り組みが Packz 11.5の開発を形作り、業界のニーズを反映した製品となりました。」

Packz 11.5は現在ご利用いただけます。詳細は hybridsoftware.comでご確認いただけます。

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