誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(31):★★トルガウ Torgau -13-

★★トルガウ Torgau -12- からの続きです

お城の窓からエルベ川、記念碑らしいものが見えます。東西から攻めて来たソ連軍と米軍が出会った場所やその記念碑と思われます。ありゃ、カバーが掛けられてるぞ!補修中なのかな?ともあれ川まで降りていくことにします。

↑↑ Elbtorという門を潜って川沿いの道に出ます。↓↓ 目の前に橋が架かっていた痕跡があります

↓↓ これは独語 Wikipediaの Schloss Hartenfelsの項目からの借用ですが、かつてはここに橋が架かっていたようです。

Schloss-Hartenfels.jpg
Von Dr. Ronald Kunze,CC BY 3.0, Link

SchlossHartenfels.JPG
Von Zeppelubil / Th. Haft / Torgau, CC BY-SA 3.0, Link

案内看板によると 1993年に新しい道路橋が竣工し、翌 1994年に爆破解体されたとのことです。その橋脚に使われていた石は、ドレスデンのフラウエン教会の再建にも使用されたということです。

お城はこんな感じに見えます。

トルガウの第一回目に書きましたが、ここは第二次大戦末期に東から攻めて来たソ連赤軍と、西から攻めて来た米軍が初めて出会った場所として知られ、ここにはその記念碑があるのですが、たまたまこの時期は補修中だったようでカバーが掛けられていました。・・・ということで、トルガウ市の公式サイトから画像を借用します。モニュメントの形や、星形のエンブレム、鎌とハンマーのエンブレムからして、旧ソ連軍サイドのもののようですね。ちなみに、実際の「ソ連軍・米軍の最初の出会い」は、もう少し上流(マイセンやドレスデン寄り)の Lorenzkirchという集落のあたりだったようです。

これは DIZ(DOKUMENTATIONS- UND INFORMATIONSZENTRUM TORGAU)によって最近設置された情報看板です。書いてあることがニュートラルです。

これは記念碑のすぐ近くに有るレリーフですが、記念碑同様に明らかに「ソ連寄り」のものだということが分かります。レリーフの群像のデザインからしてそうですが、文字も「Rühm dem Soviet Volk(ソビエトの人々への栄光)」「Dank für seine Befreiungstat(その解放の行為に感謝)」と彫られています。まあ、ここは旧ソ連の支配下地域だった訳ですからね。

★★トルガウ Torgau -14-に続きます

関連記事

ページ上部へ戻る