誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(59):★★★オストリッツ Ostritz -4-

★★★オストリッツ Ostritaz -3- からの続きです

オストリッツの町を抜けると修道院まではひたすら Klosterstraßeを南下します。

ほぼ平坦な道で、途中にはこれと言った大きな集落は無く、長閑な田舎道を歩くことになります。地図を見るとポーランドとの国境を形成しているナイセ川に接近する場所もあります。

↑↑ 画像はクリックすると拡大します。GPSデータによれば、ここは Klosterstraße 2で、修道院手前の居酒屋が Klosterstraße 138です。右手に写っている建物はリノベーションがされず放置されていますが、なにかプレートが埋め込まれています。

「Mit Gott erbaut von Carl Raul im Kriegsjahr 1915」・・・「(第一次)大戦中の 1915年に神と共に Carl Raulによって建てられた」・・・とあります。修復して残してほしいなあ!

Klosterschenke 修道院が経営している居酒屋のようです。2kmも歩いてきたので、ちょっと座ってビールでも呑みたいところですが、とにかく修道院が閉まってしまわないうちに中に入りたいので、後で行くことにします。

修道院の看板があります。「Zisterzienserinnenabtei Klosterstift St.Marienthal」・・・Zisterzienserということで、日本語では「シトー会」と呼ばれる宗派のようですね。また -innenとあることから「女子修道院」のようです。

もう一つの「Internationales Begegnungszentrum St.marienthal」は東西ドイツ統一後に設立された国際交流を推進する組織のようです。

いずれもベッドのマークがあり、宿泊施設があるようで、Booking.comなどからも予約が可能です。値段も意外と手頃ですね!日本でいえば大きな寺の宿坊とか、伊勢神宮の神宮会館みたいなもんですかね(笑)

おおっ!出た!・・・ってオバケではありません(笑)ホタテ貝のマーク!スペイン北部のサンティアゴ・デ・コンポステーラというキリスト教の三大聖地を訪問する巡礼路のシンボルマークです。

「聖ヤコブの道:ポズナン〜ゲルリッツ〜プラハ(ツィッタウ路) ポーランドを訪問中の教皇ベネディクト 16世は、2006年5月28日にクラクフで、ポズナンとプラハを結ぶ聖ヤコブの道の巡礼者たちに道を示すこの標識を祝福しました。」とあります。

これに関しては、このシリーズの第一回目ゲルリッツ Görlitz ーその9ー」で触れているので是非ご参照ください。

また★★★ゾースト Soest -3-」でも、泊まったホテル(Pilgrim Haus)にホタテ貝を見つけ、記事を書いているのでご参照ください。

こういう場所って、実際に行ってみたくなるんですよね~!・・・ということで、実際に行ってきました(笑)2019年 12月、ポルトガルのポルトで仕事があった際に、歩いたわけではなく、ズルをして(笑)ハイヤーを雇って一泊で行ってきました。部屋から大聖堂が見える、修道院を改装したホテルに泊まってその昔に思いを馳せました。圧倒的です!定番観光地を巡るヨーロッパの旅ではちょっと不便ですが、ポルトガルやスペインに行くことがあれば是非足を延ばすことをお勧めします。

★★★オストリッツ Ostritaz -4- に続きます

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