誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(47):★★★ゾンダースハウゼン Sondrshausen -7-

★★★ゾンダースハウゼン Sondrshausen -6- からの続きです

さて満を持して丘の上のお城に行ってみることにします。正直に申すと・・・私はあまりお城見学に興味があるわけではありません(笑) ドイツのお城は(戦災を免れて今に残っているものは)どこもしっかりと修復もなされ、博物館として立派に機能していると思います。が・・・下調べをしたり時代背景の知識をしっかり身に着けてからでないと、部屋や調度品や食器などの展示品がなんだか全部同じに見えてしまうんですよね(笑)

今回のドイツ放浪で、ドイツ帝国成立時の領邦国家の首都は全制覇することになり、大体の感覚は掴めたので・・・次のラウンドの放浪は、どこかひとつかふたつの家系に絞って、そこを深堀する・その家系のお城にも何日か通う・・・みたいな旅になると思うのです。

Von HieRo GlyPhe – Eigenes Werk, CC0, ソースはこちら

私にとってゾンダースハウゼンのお城は「特徴的なV字」の印象ですが、勿論これはドローンや気球などによって上空から撮影されたもので、実際にはこういう角度で見ることは出来ません。↓↓ 下の写真は私がマルクト広場から Alte Wache越しに見上げたアングルですが、とても全貌を捉えきれてはいません。

↓↓ また「V字」の中に入ってしまうと、建物にぐるっと囲まれているだけで、今一つその雰囲気を伝えきれません。おまけにこの日は改修工事が行われており、内部のツアーもお休み・・・ちょっと残念な日となりました。サムネイルはクリックするとスライドショーになります。

ということで、今回は Wikipediaの画像などを借用して、お城(Schloss Sondershausen)と周辺の公園(Schlosspark Sondershausen)などをご紹介していきます。↑↑上の写真はお城の入り口にあるお城と周辺の公園の見取り図ですが、お城は広大な公園に囲まれているのが分かります。↓↓下の写真はお城の西側に広がる「Lustgarten」から見た「西翼(Westflügel)」の建物です。

Von HieRo GlyPhe – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, ソースはこちら

外観

「この宮殿には、7世紀にわたる建築の歴史が表現されています。ほぼ三角形の中庭を中心に、不規則な 4つの翼を持つアンサンブルを形成し、さまざまな時代の建物部分が配置されています。古い部分は、城郭のような南翼と東翼、そして天守閣と古い北翼を合わせて、通常ルネッサンス期の城郭と呼ばれています。新しいところでは、後期古典主義様式で改造された西翼と新北翼があり、これらはもともと 17世紀にロココ様式で建てられたものです。宮殿の東側には、市場へと続く大きな階段があり、宮殿への出入りはネオクラシック様式の旧警備隊(Alte Wache)によって管理されていました。20世紀初頭、塔の中庭正面に歴史主義的な回廊の歩廊が追加され、北棟と南棟が結ばれました。また、西棟と破壊された宮殿劇場をつなぐ回廊の建物もありました。」

内部

「ルネサンス様式の棟には、螺旋状の石に施されたマニエリスム様式の丸天井のほか、巨人の間、宮殿礼拝堂、小さな恋人たちの劇場などがあり、これらは新しい北棟への移行部分にもなっています。

西翼には、馬車が直接、乾いた足で前庭に入ることができるようにした古典的な私道があります。この棟のハイライトは、かつてのシュヴァルツブルク・ゾンダースハウゼン公国のナショナルカラーで装飾されたブルーホールです。「青の間(Blauen Saal)」の天井に描かれた、オヴィッドの『変身物語』のカリストミトスの一場面を描いた絵画的装飾は、おそらくメイルの手によるものであると推察されています。

Von podracerHH – selbst geknippst, CC BY-SA 3.0, ソースはこちら

クラーナハの仲間である画家ハンス・アペルはトルガウ出身です。「ヴェンデルシュタインの小さな丸天井」(1616/1650)には、かつて書斎だったと思われる大規模な漆喰の仕事が見られます。1697年頃、侯爵に昇格した城主は、ルネサンス様式の城をバロック様式の住居に改築させました。このような変化は、特に宮殿の 2つの宴会場のうちの 1つであるリーゼンザールの漆喰装飾に顕著に現れています。

このほか、壁一面が極彩色のキャンバスで覆われた「ローマの間」や、「ゾンダースハウゼンの琥珀の間」とも謳われる「石の間」などがあります。デントライトのような酸化マンガンを含む石灰岩の板材のみからなり、ロココ時代、18世紀後半のものです。かつてのパレードルームは現在、博物館として使用されている¥ますが、その構造は保存されています。」

Von HieRo GlyPhe – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, ソースはこちら

Schlosspark

城の周囲には 30ヘクタール以上の公園が広がっています。18世紀の初めに宮殿の西側には、フランス式に設計された Lustgartenが設営され、西側にはオランジュリー(1702年)と八角形の家(1709/1710年)が隣接していました。バロック様式だった庭園は、19世紀に当時の新しい趣味を反映したデザインに一新され、英国式の景観公園となりました。公園は、西棟の前の花壇のある上段と、ウィッパー川に沿った広い下段に分かれています。

より詳しい記事はこちら

↓↓約5分程の、お城周辺の空撮動画です

★★★ゾンダースハウゼン Sondrshausen -8- に続きます

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