誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(32):★★★アイレンブルク Eilenburg -1-

ザクセン州のアイレンブルク Eilenburgをご紹介します。は?どこだ、それ?(笑)ドイツの地名、特に旧東独地域に関してはかなりオタクと自負する私としても初めて聞く地名で、非知名度は★★★確定でいいと思います。この前にご紹介したトルガウから、宿泊していたライプツィヒにSバーンで戻る途中で、まだ明るかったので降りてみた駅です。何の予備知識もなく訪れた町で、私としてもこれから独語 Wikipediaを精読していくところです。日本語はありません(何故か、記述は少ないながら中文はあります(笑)艾伦堡)Wikipediaはかなりのボリュームがあります。これを書いているのは多分地元の自治体の広報担当あたりではないかと推察しますが、かなり気合が入っているということかもしれません。

Wappen Lage Data

↑↑ 地図はクリックすると拡大します。鉄道でライプツィヒとトルガウの中間より少しライプツィヒ寄りにあります。またハレとも鉄道で結ばれています。ライプツィヒからは、乗る電車にも依りますが 20~30分くらいです。

駅は煉瓦造りのしっかりした建物で、旧東独の多くの小規模な都市の駅の様に、無人化・廃墟化していないのにホッとします。ここよりライプツィヒに近い駅(Leipzig-Thekla)がこんな状態なので随分な差です。Wikipediaによる駅の解説によると:

「Eilenburg駅は、ザクセン州北部の Große Kreisstadtである Eilenburgにある2つの駅のうちの 1つである。ドイツ鉄道では駅カテゴリー 4に分類されている。この局は、南東部の地域に位置している。1871年に開設されたこの駅は、時代とともに旅客や貨物の交通手段として重要性を増していき、多くの雇用を生んでいた。今日(2018年)は、Leipzig, Halle (Saale), Hoyerswerda, Cottbus und Lutherstadt Wittenbergなどへの旅客列車が運行されている。ライプツィヒのシティトンネルが開通してからは、S-Bahn Mitteldeutschlandも停車するようになった。

ザクセン州の記念物保護局は、レセプションビル、2つの橋頭堡、信号ボックスAw、Eo、Ew、そして東西の給水塔を文化的記念物として州の記念物リストに掲載している(オブジェクト番号08973253)。」お、住民運動で記念物保護を求め否決されたトルガウと異なり、ここのはちゃんと指定されているんですね。目出度い!(笑)

「アイレンブルクの町はプロイセンの端に位置し、ウィーン会議でザクセンが割譲しなければならなかった地域である。密な鉄道網がすでに存在していた 1868年になって、Halle-Sorau-Guben鉄道会社に接続工事のための確認書が発行された。1871年には、サービスルーム、切符売り場、荷物の取り扱い、従業員用のアパート、4つの待合室を含むレセプションビルが建設された。1年後の 1872年 4月には、Falkenberg (Elster)から Eilenburgを経由して Halle(Saale)に至る路線が開通した。1874年 11月には、ザクセンの大学・見本市都市 Leipzigへの分岐が開通した。この路線の終着駅として、Leipzigには Eilenburg駅とは別にターミナル駅が建設された。1895年 2月 20日には、Eilenburg–Lutherstadt Wittenberg間が開通した。1896年からは、Eilenburgから、新興の工業地帯がある Bitterdeldまでの路線を建設する構想もあった。しかし、第一次世界大戦の勃発により、このプロジェクトは計画段階に留まった。最後に開通したのは、1927年に開通した Wurzenへの支線である。第一次世界大戦とワイマール共和国初期の緊迫した経済状況のため、建設は大幅に遅れた。

開局以来、同局のサービスは重要な雇用主であった。1910年には 233人、1933年には 570人の従業員がいたが、その内訳は以下の通りである。鉄道員(250人)、鉄道車庫(40人)、貨車の修理(6人)、貨車の清掃(4人)、信号所長室と職人(220人)、荷物の取り扱いと切符売り場(50人)などである。 この駅は、市全体の経済発展にも大きな影響を与えた。」・・・鉄道隆盛期の活気が感じられます。駅を中心とした雇用で 570人は、今日の状況からは考えられないくらい多いと思います。

現在は、鉄道そのものの重要性も低下し、いくつかの路線は廃止され、直通列車も減り、駅のステイタスも低下しています。
Eilenburg Bahnhof MRB.jpg
Von Eigenes Werk, CC BY 3.0, Link

↑↑ 非電化閑散路線にも対応した一両完結のディーゼル車
↓↓ 貨物駅(Güterbahnhof)としても機能している
Eilenburg Gueterbahnhof4.jpg
Von (Johannes Kazah), CC BY-SA 3.0, Link

★★★アイレンブルク Eilenburg -2-に続きます

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