誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(33):★★★ナウエン Nauen -5-

★★★ナウエン Nauen -4- からの続きです

今回は、どういう経路を通って歩いたかを写真から推理する方法をご紹介します。

↓↓ こういう店の名前が写っているものは、Googleで「Euroland, Nauen」などで検索すると簡単にでてきます。Mittelstrasseにそういう店が見つかります


↑↑ これも メモリの中の画像の画像の並びから、Mittelstrasseのどこかと思われますが・・・

↓↓ 下の画像の奥の方に写っているクリーム色の建物が、屋根の形などから Mittelstrasseにある建物ということを別の画像(例えば右のモノクロ写真)などと突き合わせてクロスチェックすると確信が持てます。地図で確認すると、右に折れる道は「Judenstrasse」ということも推定できます。この画像はウェブ用に圧縮してありますが、圧縮前の高解像度画像を拡大すると「Judenstrasse」という通りの名前の看板が読めます。

Die Mittelstraße in Nauen um 1900.

後々を考えて、文字情報や通りの名前を写り込ませておくと、いい手がかりになります。

↓↓ この写真には通りの名前などの手がかりがありません。ただ屋根が抜けているので、GoogleMapの航空写真から見つかることもあります。リノベーションをして屋根を新たに葺いていたら分からなくなります。

↑↑ これも通りの名前はありませんが「Fleisch- und Wurstwaren」という文字が見えるので、これが手掛かりになるかも知れません。
↓↓ お手軽にやるなら「画像の GPS情報から場所を特定するソフト」使う手があります。よく「自宅や近所の写真をアップする時には GPS情報を削除したほうが安全」と言われるのは、こういうソフトで場所が特定され、悪用される可能性が有り得るからです。今回の私の場合は「推理する過程が楽しい」ので、これを使うのは最後の手段です。

さて、上の写真の「Fleisch- und Wurstwaren」に「Nauen」というキーワードを加えて検索すると「Dammstrasse 5」にある「Fleisch- und Wurstwaren mit Imbiss」という店にヒットします。
が、これを深掘りしてみるとどうやら違う店だと分かります・・・残念!

次に画像検索をしてみると、こちらのサイトにある右の画像にヒットします。
「While wandering the streets, I discover the old commercial signs, some completely repainted, some hidding beneath layers and layers of fresh paint.」
この撮影者も私と同じく、この看板が気になったようです。豚の顔をデザインしたものと見えますが、多分、旧東独時代のものでしょう。廃業した肉屋でしょうね。

で、この画像を拡大して右端にある、白い「通りの名前の看板」を読むと「Bade..」と読めます。そこで、GoogleMapの航空写真から、近い名前の見当をつけて Baderstrasseを探して拡大してみます。

↑↑ クリックすると拡大します

↓↓ 元肉屋と隣の家屋は少し角度を持って隣り合っています・・・ということで、Baderstrasseを端から眺めてみると、下の赤い円で囲んだところと推定されます。その上の写真は青い円で囲んだ部分ということも想像がつきます。また「屋根の抜けた家屋」は黄色の円で囲んだところだろうと想像がつくのです。写真を撮った 2013年から、GoogleMapの航空写真が撮影された時点までの間に、2軒の家屋の前の木は成長していることも分かります。

↓↓ これは文字情報があるので、割と簡単に特定できます

↓↓ これは文字情報こそありませんが、前後の写真から歩いた通りの見当をつけ、「異なった屋根の形が並んでいる二軒の家屋」「微妙に右に緩くカーブしている道路」・・・で、Gartenstrasseと推理し、航空写真を拡大して見ていくと「Gartenstrasse 68,69」の家屋であることを突き止められます。

このように、8年も前に歩いた道筋を、撮った写真の画像の繋がり、航空写真、WEB検索から推理するのって、結構ハマります(笑)勿論ストーカー目的ではございません(笑)

★★★ナウエン Nauen -6- に続きます

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