誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(22):★★★バート・ランゲンザルツァ Bad Langensalza -2-

★★★バート・ランゲンザルツァ Bad Langensalza -1- からの続きです

大方のドイツの駅と同様、この駅も駅前には日本のような「駅前商店街」が形成されているということはなく、旧市街から見れば町はずれに位置して、周囲には店などはありません。

↑↑ 写真はクリックすると拡大します。駅舎の構造はミュールハウゼンの駅舎と似ています。この地域や、建てられた年代の定番だったのでしょうか。地図で駅を背にして Bahnhofstraßeを北上し Salza川を渡ると、そこから Steinwegとなります。少し進むと二又があり左手の道は Beim Barfüßerという、何か由来のありそうな名前となり、やがて Lange Straßeに繋がります。Lange Straßeはこの地点から旧市街まで続きますが、間に小さな水路を挟んで2本の通りが両方とも同じ名前です。

通りに面して「Salve」という文字が埋め込まれた玄関があります。「Salve」といえばヴァイマールのゲーテハウスの床に埋め込まれたものが有名ですが、ラテン語で「ようこそ」とか「こんにちは」という挨拶表現のようです。DDR時代を生き延びて、なぜこの文字がここに刻まれているのか?どんな人が住んできたのか・・・なんだか気になる玄関です。

「STEINWEGSMÜHLE JOSEPH SIEBERT」という屋号と、2頭の金色のライオンに保持された紋章が取り付けられた建物があります。その昔は「粉挽き職人」の店か何かだったのでしょうか?検索してみましたが有力な情報は得られませんでした。

本来やりたいのは、町の居酒屋で一杯やりながら、地元の年配の人に話しかけ、こういう建物の由来などを訊き込んでみることなんですが・・・まあ、コロナが終息したらの楽しみに取っておくことにしましょう(笑)

↓↓ Steinwegと Beim Barfüßerが分かれる分岐点です

↓↓ Beim Barfüßerは、おそらく次の Lange Straßeの水路の延長だったと思われる、一段低くなった緑地帯に並行しています。

↓↓ Lange Straßeに突き当たり、そこを右に曲がった先に旧市街があります。きれいにリノベーションされた建物と、DDR時代のままの壁の色を残した建物が混在しています。DDR時代は全てこういう色合いだったわけです。東西ドイツ統一から30年近く経った時点で、まだこういう感じです。おそらく限られた予算の中で、何らかの事情でリノベーションの優先順位が低かった建物なんでしょう。でも、こういう枯れた感じが好きなんです(笑)

↓↓ Lange Straßeは真ん中に細い水路を挟んで、その両側が Lange Straßeとなっています。そしてその先に Rathausの塔が見えます。

★★★バート・ランゲンザルツァ Bad Langensalza -3- に続きます

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