- 2020-7-19
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「看板に偽りあり」と叱られそうですが、日本人にはあまり知られていないドイツの町を紹介するこのシリーズで、何故だれでも名前くらいは聞いたことがありそうなヴァイマールなんだ?
実は前回ご紹介したアイゼナハは、かつてのザクセン選帝侯の家系であるヴェッティン(Wettin)家のエルンスト系が分邦を繰り返してできたザクセン=アイゼナハ公国(1741年以降はザクセン=ワイマール=アイゼナハ大公国)の首都でした。ここに出てくる名前としてのワイマールを押さえておかないわけにはいかないでしょう(笑)・・・という流れで、今回は「非知名度」が圧倒的に低いワイマールを採り上げます。聞いたことも無いという方はまずいないと思うので今回は★はありません。
なお、この後また、テューリンゲン諸邦のマイナーな町を採り上げていきます。ご心配なく(笑)テューリンゲン諸邦ってなんじゃい?という方はこちらをご覧ください。
また、山川出版社の世界史教科書には「ワイマール」とカタカナ表記されていたと記憶しています。Wikipediaでも「ワイマール、ヴァイマール、ワイマル、ヴァイマー、ワイマー、ウァイマーなどとも表記される。慣用的に「ワイマール」と表記されることが多い。」とあります、個人的には「ヴァイマー」が一番近いように思いますが、ちょっと妥協して「ヴァイマール」としておきます。
Wappen | Lage | Data |
---|---|---|
日本語Wkipedia:ヴァイマル
独語Wikipedia:Weimar
古典主義の都ヴァイマル
日本語Wkipedia:ヴァイマル文化
日本語Wkipedia:ヴァイマル共和政
独語Wikipedia:Weimarer Republik
市の公式サイト
かつてのザクセン選帝侯の家系であるヴェッティン(Wettin)家のエルンスト系が分邦を繰り返してできたザクセン=アイゼナハ公国(1741年以降はザクセン=ワイマール=アイゼナハ大公国)、右の地図で一番左の緑の部分の北部にアイゼナハがあり、真ん中やや右上の緑の領地にワイマールがあります。
Von Störfix in der Wikipedia auf Deutsch
ゲーテの住んでいた家 Von Owron – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, Link
ドイツ語では一般的に「都市の名前」+「-er(-in)」でその町の人を表しますね?ハンブルク:Hamburg->Hamburger(-in)、ベルリン:Berlin->Berliner(-in)みたいに。
ちょっと不思議な例外がハノーファー:Hannover->Hannoverer ハノファラー・・・ではなく Hannoveraner(-in) ハノーファラナーとなるようです。なんでそうなるの?更に同時にこれは「ハノーファー種」という馬の種類の名前にもなっています。まあ、これはBerlinerが「ジャム入り揚げパン」の名前にもなったりするので理解できます。
★で、問題のヴァイマール・・・ハノーファーと同じように「ワイマーラナーWeimaraner」とすると「犬の種類」を表し、ヴァイマールの人を表したいときは Weimarer(-in)となる・・・なんでHannoverと同じような形というか用法にならないのかな?