誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(80)★★★ アンクラーム Anklam -1-

メクレンブルク=フォアポメルン州のアンクラーム Anklamをご紹介します。アンクラーム?どこだ、それ?聞いたこと無いぞ?(笑)はい、恐らくこんな町を知っておられる方は極僅かかと思われますし、非知名度は★★★でいいかと思います。だだ私にとっては何十年越しで行ってみたかった町の一つなのです。ひょっとしたら「航空オタク」なら知っている可能性はありますが・・・

これから暫くは Neubrandenburgに泊まって周辺の町の backsteingotik(煉瓦造りのゴシック)の建物や都市城門を訪問する旅をご紹介します。Anklamもそんな中の重要な目的地の一つだったのです。という訳で Neubrandenburgに到着してまず最初に行ってみた次第です。

最初に場所を確認しておきましょう。Neubrandenburgから Anklamには直通の路線は無く Pasewalk(パーゼヴァルク)で乗り換えることになります。Pasewalkからポーランド国境までは僅か 20kmくらいです。Anklamからも東に約 30kmほどでポーランド国境です。

このあたりにくると車内や駅で聞こえてくる乗客の会話に、典型的なドイツ語はほぼ聞こえて来ません。それでも低地ドイツ語なら、所詮はドイツ語の方言なのでなんとか聞き取れる単語もあるのですが、やはりスラブ系の言葉か、あるいは風貌や髪の毛を隠すスカーフからアラブ系の人達のように思います。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
市の公式サイト
公式の観光サイト
メクレンブルク=フォアポメルン州の観光ガイド
バックシュタインゴシックのサイト
Liste der Baudenkmale in Neubrandenburg

私がリューネブルクに住んでいた頃、そこは大戦末期~戦後にかけて旧ドイツ帝国領の東プロイセンやポメルンから追放されてきた人達やその次世代の人達がが数多く住んでいたこともあり「失われた故郷」の書籍を結構沢山買い集めて読んでいました。そんなかの一つがこの Pommernの写真集です。当時はまだ東西の壁が厳然と存在しており、収録された写真の殆どは社会主義体制下の東独やポーランドの雰囲気が伝わってくる「枯れた」感じがして妙にワクワクしたものです。

そんななかの一つが上右のアンクラームの Steintorでした。ここには行ってみなくては!1987年のことですから、訪問した 2023年から遡ること 36年越しの念願だった訳です。でも・・・やりたいこと、行きたいところって、いつかは実現するものですね!行けなかったところは、そこまで頑張っていく気が無かったところということなんでしょう・・・

Neubrandenburgから Pasewalkまでは長閑な田舎を走ります。まあ、この区間だけでなく、北ドイツはどこも概ねこんな景色なんですけどね(笑)この季節は Raps(セイヨウアブラナ)の絨毯が綺麗です。

Pasewalkの駅は鉄道三叉路の中にある駅です。ここからポーランドのシュチェチンまでは 20km余りしかありません。

Imbiss & Resemarktという看板は比較的新しく、店があるのかと期待させますが・・・何にもありません(笑)

これも至る所にある風力発電用の「林」です。林立って言いますよね(笑)

★★★ アンクラーム Anklam -2- に続きます

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