誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(69)★★ シュテンダール Stendal -1-

ザクセン=アンハルト州のシュテンダール(Stendal)をご紹介します。

Wikipediaには「ハンザ同盟都市シュテンダールは、シュテンダール県の県庁所在地であり、人口38,946人を擁するザクセン=アンハルト州アルトマルク地方最大の町であり、交通の要衝でもある」とあります。

非知名度は・・・日本人にはほぼ知られていないということで★★★でいいように思いますが・・・あのプロイセン王国の鉄血宰相ビスマルクがこの近く(Schloss Schönhausen)で生まれたことから「ああ、ビスマルクの生まれたところね」と結び付けて覚えている向きもあるかもしれません・・・ということで ★★としておきます。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
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Altmarkのサイト

ざっくりした場所ですが・・・デュッセルドルフからハノーファーを経由してベルリンを結ぶ路線の上、ベルリンから西に 80kmくらいのところにあります。更にここからはこの東西の幹線の他に南北や斜めにいくつかの路線が出ており、Wikipediaにあるように「交通の要衝」として機能しています。今回からは 2023年の放浪で訪問した町をご紹介していきますが、毎日町を転々としたのではなく、拠点を構えて何泊かし、そこから周辺の町を潰しに行きました。その最初の拠点が Stendalだったのです。ここには4泊しました。・・・ということで、デュッセルドルフからの風景を少しアップしておきます。

この時期、セイヨウアブラバ(Raps)の黄色いじゅうたんが見事です

列車を乗り換えたハノーファー中央駅の地下の飲食街はベトナム料理店に実効支配されています。中華は勢いを失った感じです。かつて頑張っていた中国人たちは既に一財をなしリッチになって引退したのでしょうか?

・・・ということで私も昼食に Pho(フォー)を頂きます。ベトナム料理は結構ヘルシーで安くて重宝します。

新型の ICの車両、なかなかいいです!

Stendalの駅は無人駅で荒れ果てたものが多い旧東独の多くの駅と異なり、ちゃんと人がいて店があります。嬉しいですねえ!

✙✙ シュテンダール中央駅について(Wikipedia):長くなるので折りたたんでいます。展開するにはこちらをクリック下さい

1849年 7月 7日、マグデブルグ-ヴィッテンベルグ鉄道会社がマグデブルグ-ヴィッテンベルゲ間を開通させ、シュテンダールの町は初めて鉄道に接続された。 この鉄道は町の東端を通っており、当初は駅が設置されていた。

しかし、1870年頃、シュテンダル-ウェルツェン間とベルリン-レールター駅間の鉄道工事が行われ、3つの路線を乗り換えられるようにするため、駅は街の南端に移された。 マグデブルク・ヴィッテンベルゲ鉄道も新しい駅に接続するために移設され、以来、町を西に迂回するようになった。 現在の駅舎も 1869年から 1871年にかけて建設された。1886年 4月、この駅はシュテンダール・タンガーミュンデ鉄道に接続された

1892年6月、駅の前庭とウエングリンガー・トーア(Uenglinger Tor)の間に路面電車が開通し、1909年10月には、同じくウエングリンガー・トーアから当時のオストバーンホーフ(Ostbahnhof)へ向かう路面電車が増発された。 両路線とも1926年 10月に廃止され、バスが運行するようになった。

1908年秋にはシュテンダール-アーレンゼー支線に、1914年 5月にはシュテンダル-アーネブルク支線がメートル軌条から標準軌条に改軌された後、シュテンダル-アーレンゼー支線に接続された。 1978年から 1995年にかけて、アーレンゼーまでの路線は徐々に廃止された。 1911年、駅舎の東側に鉄道施設の下を横切るレクサー・トンネルが建設され、そこからホームにもアクセスできるようになった。

第二次世界大戦中、シュテンダール駅とライヒスバーン施設は、連合国軍のクラリオン作戦の一環として 2月 22日と1945年 4月 8日の 2回、米第8航空艦隊による激しい爆撃を受けた。 しかし、2月 22日には、爆撃の大半が隣接するレクセ地区を襲い、約 200人の住民と国防軍兵士の多くが命を落とした。

1977年 1月からは、ボルステル-ニーダーゲルネ新鉄道の列車もこの駅を終点とするようになった。この路線はシュテンダール原子力発電所への接続を目的としていたが、原発は遂に完成することはなかった。 1995年末に旅客輸送が廃止されて以来、この路線は貨物列車のみが利用するようになった。

1984年、シュテンダールはマグデブルクまでの電化によって電気鉄道網に接続された。

1994年から 1998年にかけて、ハノーファー-ベルリン間の高速鉄道がベルリン-レールター鉄道と並行して建設された。 町の意向に反して、シュテンダールの南バイパスも建設され、現在もこの路線を走るほとんどの長距離列車が利用している。 それにもかかわらず、1998年 9月 27日に ICE第 1列車がシュテンダール駅に停車した。

2015年 1月、旅客地下鉄が南側に延伸された。 2016年以降、中央ホームの改修とエレベーターの設置が計画され、駅のバリアフリー化が図られた。 このために総額 500万ユーロが投資される予定であった。しかし着工は 2019年まで延期され、完成は 2021年になる見込みであった。着工は2019年 6月 13日に祝われた。ホームとリフトの工事は 2021年末までにほぼ完了し、残りの工事は 2022年に行われた。

2019年 12月 15日に時刻表が変更された際、同駅は「ハウプトバーンホフ(中央駅)」という名称が与えられた。

2019年、スカンジナビア-地中海 TENコアネットワーク回廊の一部として、デジタルレイル・ドイツの「スターターパッケージ」の一環として、2030年までにシュテンダール地区にデジタル連動機と ETCSを装備することが計画された。

★★ シュテンダール Stendal -2- に続きます

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