誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(45):★ヴッパータール Wuppertal -4-

★★ヴッパータール Wuppertal -3- からの続きです

さて、お待たせしました(・・・待ってないか(笑))、私にとってヴッパータールといえばこれ!「ドイツ最古にして現役の懸垂式モノレール「Wuppertaler Schwebebahn(シュヴェーベバーン)」をご紹介します。Schwebenという動詞は「ホバリングする。(空中に)浮く」というような意味で、日本語の Wikipediaでは「空中鉄道」と訳されています。

モノレールは大きく分けて単軌道にぶら下がる「懸垂式」(例:湘南モノレール)と、単軌道に跨る「跨座式」(例:羽田モノレール)がありますが、これは懸垂式で、カール・オイゲン・ランゲン(Carl Eugen Langen)が開発した技術から「ランゲン式」と言われます。方式についてはこちらに詳しい(詳しすぎる(笑))解説があります。


Schwebebahnのピクトグラム

まず YouTubeから動画を拾っておきます。最初は 1902年に撮影されたものをデジタル処理したものと思われ、240万回以上再生されている超人気動画です。1900年にドイツ皇帝ウェルヘルム2世を迎えて試運転が行われ、1901年に部分開通したということなので、開通間もないころに撮影された映像がベースとなっているわけです。当時の町の雰囲気が甦ります。

こちらは、上の 1902年の再現動画と 2015年に同じ場所を撮影した動画を並べたものです。同じ場所で、街の発展の様子が比較出来て興味深いです。こちらも人気動画で 140万回以上再生されています。

こちらは、比較的新しく 2018年の動画です。西の端 Vohwinkelから東の端 Oberbarmenまで、さまざまな撮影スポットから撮ったものです。160万回以上再生されています。

↑↑ 道路の上を走る区間は「Landstrecke」と呼ばれ、西の終点 Vohwinkelから Zoo(動物園)までです。軌道を吊るす門構え状の構造物は「Portal」と呼ばれます。↓↓ Zooから東の終点の Oberbarmenまではヴッパー川の上を走り「Wasserstrecke」と呼ばれます。両側から軌道を支える柱は「Stütze」と呼ばれます。

↓↓ 路線図はクリックすると拡大します。

★★ヴッパータール Wuppertal -5- に続きます

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