FESPA 2023(4):B1展示棟 -2- (エプソン・ブラザー)

今回の FESPA 2023はミュンヘンのメッセ会場の A1・A2・B1・B2の4棟を使って開催されました。2019年にも同じミュンヘンで開催された時には6棟を使っていたので展示面積的には 2/3になった勘定です。西入口を入ると左手に「B1」その向こうに「B2」、右手に「A1」その向こうに「A2」という位置取りです。私は人との待合せの関係で B1に最初に行ったので、そこから書き始めます。なお製品のスペック詳細などは Nessanやそのほかの専門家から詳細に報告されると思いますので、そことは違った視点で書くことにします。

【B1】その2

なんといっても入り口直ぐのところにブースを構え、かつ占有面積も最大のミマキエンジニアリングが一番目立ちます。面積的には「EPSON」「BROTHER」がそれに続きます。「RICOH」「AEOON(オーストリアのDTG機メーカー)」「d-gen(韓国のテキスタイル機メーカーで DGIに買収された)」などが続きます。

【エプソン EPSON】

ロゴが赤のミマキに対して、エプソンのロゴやシンボルカラーはブルーで、エプソンの持つ幅広い製品群と、同社の技術力のシンボルとしての IJヘッドやモジュールをバランスよく配置し、全体に落ち着いたブースづくりであったと思います。また、サンプル品・展示品も高品質のものが並びセンスを感じました。

2日間会場を訪問した中で、社長や経営幹部層が来られていたかどうかは確認できなかったのですが、スイスの iPrintに駐在している五十嵐さんが活躍の様子でした。話を聞いていても、現地のインテグレターや諸方面のパートナーとのコミュニケーションもよさそうで欧州の事情をしっかり把握している様子でした。日本の各ヘッドメーカーもこういう動きをすれば・・・と思います。

【ブラザー BROTHER】

基本は DTGプリンターで存在感を示しているメーカーという理解でした。Kornitが大型・高速・高機能なにの対し、小型・普及価格帯の DTG機がかなり伸びているという認識でした。

ということで、今回、ローランド DGのマシンをベースに独自のワイドフォーマット機をお披露目したのは少し驚きではありました。メーカーの数も多い市場に、最後発で参入する意味はなんなのか?これに関しては Nessanの記事をご参照ください。

FESPA 2023(5)に続きます

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