- 2023-3-20
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引き続き予約したホテルのあるオーバーマルクトに向かって歩いていきます。そこまでは一番賑やかな通りを歩くことになるので、毎回同じ景色を見て、同じ建物の写真を撮ることになります（笑）
フラウエン教会は、後期ゴシック様式の3階建てのホール教会である。かつてはゲルリッツの街の門にあった教会です。しかし、現在は中心部に位置し、市街地のイメージを形作っている。1989年秋には、街の平和の祈りの出発点となった。
14世紀中頃には、城壁の外、フラウエントールへ向かう途中に聖母教会があったとされている。おそらく木造の建物で、1431年3月にフス派の軍隊の足場を固めるために取り壊された。それから約10年後、大規模な新教会の最初の計画が立案された。新しい建物の礎石は 1459年5月7日に置かれ、教会は完成する前の 1473年5月29日に奉献された。後期ゴシック様式の時代には、西側の鐘楼の上部を除き、現在のような外観の教会が建てられた。内部では、オルガンロフトの手すりが、まだゴシック様式の創作段階であることを示している。
1696年、すでに32½立方メートルの高さがあった西塔は、さらに10½立方メートル高くなり、40立方メートルの高さの木造建築が追加された。1735年、バロック様式の塔のドームが板金で覆われた。
1870年まで、町の歴史に教会はほとんど登場しないが、鉄道駅方面への町の拡張に伴い、教会の重要性が増してきた。1869年から 1871年にかけて改修が行われ、その後、毎週日曜日には多くの人々が訪れるようになった。1927年には漆喰の塗り直しが行われた。2001年から 2011年にかけて行われた最後の改修工事では、石積みの壁も白い漆喰に覆われて姿を消した。
フラウエン教会の隣にひときわ異彩を放つ大きな建物が有ります。
「ゲルリッツにある「Kaufhaus Görlitz」は、「Zum Strauss」「Warenhaus Görlitz」とも呼ばれ、歴史主義の様式で建てられ、ユーゲントシュティルの要素で装飾された、ゲルリッツの保存指定建造物である。
ユダヤ人商人 Louis Friedländerがベルリンのヴェルトハイム百貨店を模して建てたユーゲントシュティルの百貨店「Zum Strauss」は、当時の百貨店で唯一、オリジナルの構造で今日も存在している。この建物は、何よりもその巨大なインテリアデザインが印象的である。
Kaufhauses Wertheim in Berlin, 1900
「Kaufhaus zum Strauss」の建設計画は、ポツダムの建築家カール・シュマンズによって提供された。1912年、「ヴェルトハイム」と同じようなファサードを持つ鉄骨造の建物の建設が始まった。わずか9ヶ月の建設期間を経て、1913年9月30日、フラウエン教会近くのデミアン広場にゲルリッツの百貨店がオープンした。2009年8月15日まで、異なるオーナーのもとでデパートとして運営された。2013年、起業家の Winfried Stöckerがこの建物を取得し、改築して品揃えの充実した百貨店をオープンする予定である。」（独語 Wikipedia）
独語 Wikipediaにはそのような解説がありますが、今回私が訪問した 2022年 5月末時点でも、まだデパートとしての営業は開始されてはおらず、それに向けての準備が進んでいる様子はありませんでした。
映画のセットとしてのデパート
「米国の映画監督ウェス・アンダーソンは、映画『グランド・ブダペスト・ホテル』のために本物のロケ地を探し、ゲルリッツの百貨店にそれを見出した。女優のティルダ・スウィントンや俳優のウィレム・ダフォー、ラルフ・ファインズを含む撮影クルーは、数ヶ月の撮影期間中、ウンターマルクトのホテル・ベルゼに滞在した。このため、セットを準備するために雇われた工芸品メーカーにとっても、小さな景気上昇に繋がった。」私もドイツの映画館で見て DVDも買いましたが、なかなかいい映画です。東欧の小国を想起させる設定もオタク心をくすぐります（笑）
「Kaufhaus Görlitz」を通り過ぎると、Marien Platzに白い塔が見えます。「Dicker Turm（太っちょ塔）あるいは Frauenturm（聖母塔）」という名称で、古い図版によると、かつてはここから先が城壁で囲まれた都市部だったことが判ります。
