誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(50):★★★ゲーラ Gera -7-

m★★★ゲーラ Gera -6- からの続きです

旧東独様式のアパートの近く、グライツ通り(Greizer Strasse)は爆撃を免れたようで立派な建物が残っています。その中の一つは Ferbersches Hausという名前がついています。

1760年頃に建てられたグライザー通り住宅は、1780年の町の大火の後、1783年から 1786年にかけて再建され、新古典主義のファサードと入口ポータル上部のロココ様式の上部構造が特徴的である。1842年、商人であり工場経営者、そして重要な鉱物学者であった Moritz Rudolf Ferber(1805-1875)がこの土地を取得した。1875年、全面的に改装された 1階の部屋には、歴史主義的なインテリアが施された。1984年、Ferbersches Hausは大規模な修復工事を経て、美術工芸博物館(1990年からはMAK)として一般に公開された。」(芸術・文化サイト

Von Zacke82 – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, ソースはこちら

「Museum für Angewande Kunst」は翻訳アプリでは「応用芸術博物館」と訳されてしまいますが、Angewande Kunstとは「日用品アイテムに取り入れられた芸術」というような感じで、観賞用の芸術品ではなく、食器や家具や衣服などに取り入れられた芸術を指します。例えばバウハウス運動の中でデザインされ生産された食器や家具などを想像して頂ければいいかと思います。

現代美術と20世紀初頭の重要なデザインの成果を生き生きと組み合わせ、美術工芸品、写真、商業美術、デザインなどが集められ、紹介されている。美術史的に最も貴重なのは、陶芸家オットー・リンディッヒ(1895-1966)とテオドール・ボグラー(1897-1968)の作品、ティロ・ショーダーの作品、アエンネ・ビアマンの写真など、バウハウス陶磁器のコレクションである。ドイツと世界のアール・デコのコレクションとともに、常設展「アール・デコと機能主義-世界大戦の間の応用美術」の中心を成しており、展示フロアの修復を経て2000年に再オープンした。
国際展や国内特別展を開催し、超地域的な存在となっている。ゲラ出身の写真家を記念して、MAKは2年ごとに「アエンネ・ビアマン賞(ドイツ現代写真賞)」を授与しており、1999年で4回目を迎え、ドイツで最も重要な写真賞の一つとして確立している。芸術・文化サイト

ロートレックベル・エポックの特設展が行われていました。

★★★ゲーラ Gera -8- に続きます

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