Band of Brothers (兄弟の絆):Spielberg + Hanks の戦争映画 社会の縮図?(1)

自分的に夏休みの定番といえば・・・ここ何年かは Band of Brothers (兄弟の絆)という戦争映画を全編通して観ることです。多分ご存知の「プライベート・ライアン」を撮ったスティーブン・スピルバーグとトム・ハンクスが組んで、101空挺師団506歩兵連隊第2大隊E中隊の戦闘と人間模様を描いた物語で、HBOという米国のテレビ局が10回に亘って放送したものです。

全編を観ると10時間を超えるということや、これを観るためにセットしたサラウンドオーディオの確認や(銃弾が飛び交う音をサラウンドで聴くと凄い迫力!)・・・なんといっても、観る度にに新しい発見があることが面白くて、毎年夏休み期間に時間を気にせず、通しで観ることが定着してしまいました。

動画のタイトル音楽を聴けば、「ああ、あれか!」と思い当たる方もおられるかもしれません。名曲なので是非、下記の動画をクリックしてお聴きください。今回は、10話あるエピソードの中で「サラリーマン社会あるある」のような第7話をご紹介します。ネタバレなので、これから観るという方はご用心ください(笑) 
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これから解説するのは、10編の第7話ですが・・・まず、ここまでを簡単に纏めますと・・・101空挺師団506歩兵連隊E中隊がノルマンディ上陸から東進を続け、紆余曲折あった末に1944年の冬のベルギーはアルデンヌの森に到達します。その間、E中隊Easy Company)のウィンタース少尉は、自ら陣頭指揮をして戦いつつチームを上手く纏め、人心を掌握しつつ戦功を重ね、徐々に出世していき、もはや自ら銃を取って中隊を陣頭指揮をする立場ではなく、その上の立場になっています。要は、現場で実戦経験を積んだ叩き上げの係長が、課長になり、役員候補の部長に出世したイメージです。この過程で、最初はたまたま同じ舞台に所属したE中隊の構成員の絆も、いろいろありながら深まっていきます。

というわけで、ここまでウィンタース中隊長と苦楽を共にした部下は皆彼を慕っていますが、後任としてやってきたのは、一流大学卒で既に役員への出世が約束された、実戦経験皆無のダイクで、ウィンタースの後任とはいえ、それは単なるキャリアパス・・・穏便に切り抜ければ、役員候補の部長に出世するコースに乗っていた人物。まあ、「安全地帯の管理部門の経験だけでは部長に押しづらい。短期でいいから現場の営業経験をした形にして来いや」・・・某役員からの指示で・・・そんなノリです。いやあ、サラリーマン社会、あるある・・・ですよね(笑)

彼は、日頃は弁舌爽やかですが、いざ物事を決める局面になると、その場に居なかったり、うまく逃げたり、「こんな情報じゃ決められない、もっと情報を集めてこい!」と・・・いやあ、あるある、居る居る(笑)

ダイクは間違った決定をするからダメなんじゃないんだ

問題なのは、決断すべき時に決断しないことなんだよな

ああ、「サラリーマン社会、あるある」ですね(笑) まあ、どんな社会にも「あるある」なんでしょうね(笑)

まあ、エリートコースの「腰掛課長」のことは
気にすんな

俺たちは自分の役割をちゃんとやるんだ!
そうすりゃ上手くいく・・・

リプトン軍曹・・・会社でいえば係長あたりでしょうか、この人はちゃんと中間管理職の役目を果たしていますね部下達から「なんですか、あの課長は?」、「エリートだか何だか知らないけど、全く現場にも来ないし、仕事してないじゃないですか?(怒)」と不満をぶちまけられるんですが・・・まあ、いいよ、あいつのことは、それより俺たちはキッチリ仕事をしようぜ!と部下に・・・いいやつだよなあ(笑)

で、中隊長、明日の段取りはどうします?

まあ、当面は現状と同じで行ってくれや。
後で確認して連絡するワ・・・

ちょっと本社に行って、上のご意見聞いてくるワ

だめだ、こりゃ!ウチには少なくとも一人は実戦経験のあるリーダーが必要だ・・・

ダイクって、こういうやつです。「サラリーマンにも居る居る」ですね(笑) 普段はエラそうなことを言ってますが、決めるべき時には問題を先送りする(笑) まあ、大企業ならこういう管理職がいる「非戦闘部門」は結構沢山あって、それでも「企業生命に直ちに危険が及ぶ」ということはないのですが(・・・だからこそホントはヤバイんですが(笑))、戦場ではそうは行きません。決断力のないリーダーの元では、直ちに自分や同僚の命が危険にさらされ、部隊ごと壊滅しかねません。

ダイクを信頼できません

ダイクは軍服を着ていますが、中身は空っぽです

彼は明日の戦いで、決断する局面が沢山あります

・・・でも、その結果、E中隊の仲間の多くが命を落とすことになるでしょう

で、リプトン軍曹は昇任して本社に行ってしまったウィンタース大尉に相談に行きます。「彼の下では戦えません。リーダーを交代せせてください!」 中隊の仲間たちはバック・コンプトン中尉が適任と思っていますが・・・

おれにも人事には口を出せないんだよ

そりゃそうさ!某役員と繋がっているエリート課長を交代させろなんて・・・部長でも無理だよな

俺は言うべきことを言った。ウィンタース大尉にもどうしようもないことはわかってる

いいことかどうかわからんが上級軍曹として、皆の想いを伝えるのは俺の仕事だろう

そう、この「エリートのキャリアパス課長」は某役員と繋がっていて、口は上手いがリーダーシップや戦闘能力は無く、これまでは手を汚さない部門で、失敗のない仕事しかしてこなかった。ここでまあ、形だけの短期現場リーダーとか、海外駐在とか・・・(笑) なんだ、日本の会社だけじゃなくて、米軍でも同じなのか(笑)

(次回は、このキャリアパス中隊長の下で、E中隊が重大な戦闘局面に遭遇するシーンです。請うご期待(笑))

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