- 2021-8-12
- ブログ
さて、今回はマクデブルクの数奇な歴史に、独語Wikipediaを深掘りして長くなってしまいました。最後にエルベ川の反対側にある「Herrenkrug」という地域や「川中島の Werder」に触れておきます。
独語Wikipediaの「Herrenkrug」の項には:
「エルベ川の氾濫原の一部であるヘレンクルグの地域は、常に水位やエルベ川の流れの変化によって特徴づけられていた。しかし、元々は森林が多かったのだが、歴史的な初期段階ではすでに伐採が進んでいた。
現在の地区の一部は、マクデブルク市の Magistrats(治安判事)が所有し、牧草地や木材・干し草の採取に使われていた。起こった盗難に対抗するために、1676年に Magistratsが管理小屋を建てさせた。また、この建物はビールを提供する権利を与えられ、現在の Bundesstrasse 1号線や Berliner Chausseeのルートがまだ存在していなかったマクデブルクから Burg(マクデブルク近郊)へ向かう近くの田舎道のゲストハウスとして機能していました。この宿は、最終的には Magisrats、つまり参議院議員が所有していたので、Herren Krugeという名前が付けられ、現在に至っている。また、ここでは宿泊も可能であった。また、フェリーや酪農も営んでいた。」
↓↓ この地区を走る路面電車からの眺めです。緑の多い地域です。
Von Hadhuey, CC BY-SA 3.0, Link
緑の多いこの公園地区(Herrenkrugpark)にはいろいろな興味深い建築物も散在しています。左は「Jahrtausendturm(ミレニアムタワー)」、上は「Herrenkrug Parkhotel an der Elbe」
↓↓ 市内に戻る時はこんな眺めです。遠くに大聖堂、近くに「ヤドリギ」が寄生した木が見えます。
Werder (Magdeburg)は、一言でいえば川中島です。
「この地区を形成する楕円形の島は、南北に約4.7キロメートル伸びており、アルテ・ノイシュタット、アルトシュタット、ブッカウの各地区と対峙している。その間を Stromelbe川が流れ、島の東側には Alte Elbe川が流れている。北側では、島は再び Alte Elbe 川の支流である Zollelbeによって分けられている。ヴェルダーは、Nordbrückenzug(エルサレム橋と平和の橋で構成)、Strombrückenzug橋(新シュトローム橋、税関橋、アンナ・エバート橋)、Sternbrücke橋の 3つの橋で市内の他の部分とつながっているが、Sternbrücke橋は市の西部にしかつながっていない。構造的には、この地区は 2つの部分に分かれている。Strombrückenzugの北側には住宅地が広がり、南側には Rotehornparkがある。この地区には、3つのトラムラインとバスサービスがあり、公共交通機関が充実している。」とあります。
個人的にはここにある 1920年代の建築に大いに関心があります。Albinmüller-Turmの設計者 Albin Müllerは、Darmstadtの Mathildenhöheでも仕事をした人です。
また、Stadthalle Magdeburgは「煉瓦表現主義 Backsteinexpressionismus」の建物として知られています。
↓↓ 空から見たマクデブルク
↓↓ 3分間で見るマクデブルク
マクデブルクの項を終わります。
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