- 2021-5-24
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シュパーゲルの話(4) Spargelzeit -4-からの続きです。
シュパーゲルは「高価な野菜」であるとドイツ人も認めています。「野菜の王様」とか「王様の野菜」とかいう表現もあります・・・ん?どっちだっけ?(笑)私はマルクト大好き人間で、町のマルクト広場で開催されていれば、たいていは素通りしないで写真を撮ります。今回はそんな中で、値札が写っているものをピックアップして価格相場を調べてみます。もちろん、時期や地域、等級などで違う値段が付けられるものなので、あくまで参考までということでご了解ください。
↓↓ 2014年、リューネブルクのマルクトでの画像です。ここは産地が近く、品質のいいものが揃っています。
↓↓ 2017年、ニュルンベルクのマルクトです。品質によって価格に幅があります。太過ぎたり細過ぎたりするものは安くなっています。
↓↓ 2018年、Detmoldのマルクトです。グリーンのもおいていますが、値段は少し安めです。
↓↓ 2019年、ニュルンベルクの隣町のフュルトです。手前左のは折れたもので商品価値としては下がりますが、スープやサラダなどに使えるので値段を下げて売っています。
↓↓ 写真が残っているものの中では一番高価ですね。€10.0-/kg あるいは €5.0-/500gというものです。
↓↓ ここからは旧東独の田舎町です。こちらで紹介した Ballenstedtですが、旧西独と比べて 3割ほど安い印象です。
↓↓ これは Ascherslebenという田舎町で見かけたものですが「破格値」です。ただ少し茶色の部分があり、収穫から時間が経っている(frischer Spargelとは謳えない)ものだろう・・・処分価格なんだろうと推察します。野菜なので、生魚なととは違って、収穫から多少の日保ちはするので、所得水準が低い地域には、こういう「賞味期限切迫品」のような価格が付けられる市場が存在するということと推察します。
↓↓ Himbeerや Brombeerも格安で売られています。
↓↓ 上の写真の価格を表に纏めてみました。まあ、比較的まともな品質のもので、旧西独のマルクトでは「1,000円/kg」という感じでしょうかね。旧東独の田舎町では、質の比較が難しいですが、そこから3~4割ほど安いというところでしょうか・・・
↓↓ で、その「1,000円/kg」ってどういうことかというと・・・例えば下の画像はハンブルク近郊のアルテスラント(Jork)のレストランで「€20.50(約 2,700円)/500g ≒ 5,400円/kg」で供されているものです。調理後の価格であり「皮の重さは入っていない」「茹で汁を吸って重くなっている」「付け合わせのジャガイモも値段に入っている」・・・なあんていうのをザックリ調整すると、5,000円/kgといったところですかね。500gで 10本あるように見えるので、調理後で 250円/本という感じでしょうか。
まあ、原材料としての野菜としてのシュパーゲルが「1,000円/kg」というのも決して安い部類ではありませんが、ちゃんとしたレストランではそれが5倍の値段をつけて供される・・・そういう数字の関係となります。
シュパーゲルの話(6) Spargelzeit -6-に続きます・・・次回は調理後の価格比較をやります・・・多分(笑)