誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(4):★★★バレンシュテット Ballenstedt -その1-

ポーランド国境の町が続いたので、内陸に入ります。第4回目はザクセン・アンハルト州の小都市「バレンシュテット Ballenstedt」です。ここは鉄道が通っていないので、世界遺産の町クヴェードリンブルク Quedlinburgか、アシャースレーベン Ascherslebenからバスで行くことになります。そんな不便さもあって日本人観光客のターゲットにはまずなりません。ドイツ人には多少知られているかもしれませんが、まあ聞いたことはあるかな程度でしょう。というわけで「知られていない度」では★★★を付けておきます。
公式サイトはこちら

Map of Anhalt (1259).svg
Von Sir IainEigenes Werk, CC BY-SA 4.0, Link

町のインフォメーションセンターで購入した冊子には「Wiege Anhalts(アンハルトの揺り籠)」とあり、センターにはアンハルトの領主の家系であるアスカニエン家関連の書籍も多く並んでいます。アンハルト公国の成り立ちについてはこちらに纏めてありますが、そのアスカニエン家の家祖が Egico von Ballenstedtとされており、従って「アンハルトの揺り籠(誕生したところ)」なのです。

Wappen Lage Data


アシャースレーベンからクヴェードリンブルク行240番のバスに乗って30分余りでバレンシュテットに着きます。いくつかバス停があるのですが、どこが町のヘソかよくわからなかったので、まあ適当なところで降りて、あとはスマホの Google Mapを頼りにお城を目指します。

5月なので季節もののシュパーゲル売りの小屋が立っています。旧西独の価格のざっくり半額、あるいはそれ以下というところで、物価や生活水準を反映しているように思えます。番号のついた観光案内の看板は結構充実していて、見どころの解説があります。やがて「アレー Allee」という並木道に行き当たり、緩い坂を上るとお城が、下ると町の方に行くことになります。まずはお城を目指します。

★★★バレンシュテット Ballenstedt -その2- に続きます。

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