- 2021-4-3
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★ヴェルニゲローデ Wernigerode -1- からの続きです
ヴェルニゲローデの紹介に先立ち、先ずはこれまでも出てきたし、これからも出てくる「ハルツ山地 Harz」について Wikipediaなどから引用して解説しておきます。
旧西独のニーダーザクセン州、旧東独のザクセン=アンハルト州とテューリンゲン州にまたがって存在する山地です。比較的フラットな北ドイツにあって手頃なスキーリゾートや保養地として、旧西独側ではゴスラー(Gosler)や、オステローデ(Osterode)、バートハルツブルク(Bad Harzburg)など、山地の町が賑わっていました。
最高峰ブロッケン山には古くから魔女伝説があり「ヴァルプルギスの夜 Walpurgisnacht」と呼ばれる 4月30日の夜にほうきに乗った魔女が集まって宴会を開くという言い伝えがあり、ゲーテの戯曲『ファウスト』に書かれたことで一躍有名になりました。
また、霧の中に自分の影が映る「ブロッケン現象」「ブロッケンの妖怪」として知られる現象の名前もここから来ています。
上の画像をクリックすると拡大しますが、ニーダーザクセン・ザクセン=アンハルト・テューリンゲンの州境が点線で示されています。このニーダーザクセンの州境はかつては「東西国境」で、越えることはできなかったのです。
下の画像は Braunlageあたりの風景で、西独から東独を写したものですが、一見なんてことない金網フェンスに見えて・・・これを越えようとすると射殺されたのです。伝説の魔女や、ブロッケンの妖怪伝説のブロッケン山も国境の向こう側に有りました。またブロッケン山頂には旧東独が西側の動きを監視するレーダー軍事基地があり、それこそ絶対に行くことができない場所とされていました。
↓↓ 下の画像をクリックすると拡大しますが、今回ご紹介するヴェルニゲローデも、前回ご紹介したノルトハウゼンも、また今後ご紹介する予定のハルバーシュテットやクヴェードリンブルクも、既にご紹介したアシャースレベーンやアイスレベーンも・・・最初の駐在期間 1981年から 1984年までの私にとっては、遠くのドレスデンやライプツィヒなどとは違って「すぐ目の前にありながら、越えられない国境の向こう側の町」だった訳で、逆にそれだからこそ想い入れもひとしおなのです。
★ヴェルニゲローデ Wernigerode -3- に続きます