三十年前のドイツ(9):東西ドイツ国境の画像 -その6- Harz(ハルツ) 

一気に飛んでしまいますが、Harz(ハルツ山地)の国境です。

いまでこそ東西の国境は、ニーダーザクセン州とザクセンーアンハルト州の州境になって特段の管理はありませんが、当時はブロッケン山(霧の中に自分の影が映る「ブロッケンの妖怪」で知られる)には東独のレーダーサイトがあり、厳重な警戒態勢が敷かれた国境だったのです。

現在では、Wernigerodeからブロッケン山まではHarzer Schmalspurbahn(HSB:ハルツ狭軌鉄道)の蒸気機関車が牽く可愛い車両が観光客を乗せて往復するという、鉄ちゃんにはたまらない名所となっています。


なんとものどかな光景ですが、低い柵に沿って国境線が走っているとみえて “Halt! Hier Grenze”の立札が見えます。上の地図で、赤丸で囲んだあたりと思われます。



金網フェンスのすぐ向こうにある家からは、人が住んでいる気配があり煙突からは煙が立ち上っています。褐炭(Braunkohl)という硫黄分を多く含む独特の石炭を燃やす臭いがただよってきます。壁って・・・なんなんだろうと思いましたね。

三十年前のドイツ(10):東西ドイツ国境の画像 Berliner Mauerに続きます

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