上海:麺(面)紀行_1

初めて中国に出張した〇十年前は「ラーメンの本場だから、さぞかし旨いに違いない」と期待にワクワクして出かけて、ちょっと期待を裏切られた感がありました。日本のラーメンは確かに旨いし工夫もあります。が、その延長で、もっと旨いものをと期待するのは筋違いということに気が付いたのはずっと後になってからでした。

上海は大都会なので、地方出身の人も数多く住んでいるせいでしょうか、中国各地の特色のある麵屋が沢山あります。そういう点に着目して「ぶらり街歩き・麺紀行」をやってみました。多分一度では終わりません(笑)。ちなみに上海では麺を「面」と書きますが、ここでは馴染んでいる麺と書かせてもらいます。

まずは基本の麺の作り方で動画です。日本の麵屋は、あえて「手打ち」とか「実演」と掲げてない限りは、製麺所で打ったものをデリバリーしてもらって、それを茹でて出すのが主流かと思いますが、中国の場合はむしろそれぞれの麵屋のキッチンで、その場で打つ・延ばして作る方が主流と見えます。

その昔、中国の友人を日本のラーメン屋に連れて行ったところ「旨い!」と感動してくれましたが「でも、ラーメンではないじゃないか!」と言われました。彼にとってラーメンとは「拉麺」=引っ張って延ばして作る麺(拉致の「拉」ですね。無理やり引っ張る…みたいなニュアンスがあるのでしょう)のことだったのです。

この動画は上海ではなく、広州て撮った「蘭州拉麺」屋のものですが、見事な「拉麺」ですね(笑)ちなみに、同じ生地を包丁で削ると「刀削麺」になります。この手捌きも見事で、まさに「刀削麺」ですね!

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