上海:麺(面)紀行_3:蘭州拉麺

蘭州拉麺(らんしゅうらーめん)って、名前は聞きますよね?いわゆるディープチャイナというか、かなり西の方の甘粛省蘭州を発祥とする拉麺ということなのでしょう。でも、これ「イスラム料理」ということは案外知られていないかも…

まず「羊」という文字の縦棒が抜けた漢字…これは蘭という漢字の簡体字です。なんでそうなるの?そこは、中国の方にお訊きください(笑)
次に「清真」という文字と、なにやらアラビア文字のようなものが確認できます。お察しのとおり、中国の西域のウイグル族(漢字で回紇・回鶻などと書かれる。イスラム教を回教と書く由来)の料理なのです。イスラム料理とくれば豚は食べません。ということで牛肉麺なのです。他に羊も食べますが、いわゆる「ハラル」の作法に従って調理されます。野菜ではトマトやパプリカが多用される印象があります。店のシンボルカラーは「緑色」です。

Lanzhou Ramen.JPG
By Berthe投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, Link

本場のは辣油などの香辛料がたっぷりなようですが(右)、上海あたりで供されるのは割と大人しい(左)色合いののが一般的です。

「中式」は中華料理という意味でしょうが、その看板の枠に「MUSLIM CHINESE NOODLE」と書いてあります

メニューのバリエーションは沢山ありますが「牛肉」「羊肉」の文字は見えても「猪肉(豚肉)」は見当たらないので、イスラム料理とわかります

汁麺ばかりでなく、拌麺(汁なし混ぜ麺)もあります

因みに蘭州ってこんなところです!

(続きます)

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