- 2020-5-6
- ブログ
三十年前のドイツ(46):Erste Rundfahrt durch die DDR 初めての東独の周遊ドライブ ー1-からの続きです。
1990年 5月の末、駐在していたリューネブルクの工場の上司と同僚を誘って東独北部を巡るドライブに出かけました。まずは東独に入国するのにどこの国境検問所から入るか?アウトバーンに乗るなら Gudow/Zarrentinですが、やはりワクワクするのは一般道なので、先日通った Launenburg(Elbe)/Horst bei Boizenburgを通ることにします。
前回「よく晴れた5月末の休日の朝、ラウエンブルグの国境から無人地帯の一本道を東独側の検問所に向かう。ベンツのサンルーフを開き、屋根からビデオをつきだして風景を撮る。そんなことはあり得ないとわかってはいても、どこかから狙撃されるのではないかという妙な想像をしてしまう。」と書きましたが、これがその時に撮った動画です。手ブレが酷いのでご注意ください。
当時はスマホやハンディカムのような、お手軽にデジタル画像を撮れる機器が普及していなかったので、アナログのビデオカメラで撮った録画テープからデジタル化したものです。画質は荒れ、音声データも飛んでしまっています。またカンパニーカーのメルセデスを上司に運転させ((笑))サンルーフを開けて、助手席で中腰でカメラを持った腕を突き出しながら、向かい風の中を舗装していないデコボコ道を走った・・・これが手ブレの言い訳です(笑) しかし、YouTubeを探しても、この国境をこの時期に撮影した動画は見つからず、また写真さえ殆ど見つからないので、そこそこ貴重な映像かと思います。
途中で一旦止まって、カメラをサンルーフから突き出し、何故か一旦少しバックしてから前進を始めます。やがて前方左手に監視塔と東独のエンブレムが見えてきます。駐車場を探すためにスピードを緩め、少し左に曲がった先に、一瞬だけ検問ゲートが映ります。後半はそのゲートを通って東独サイドに入ってからの映像です。
シュヴェリンに行くにはアウトバーン24号線をハンブルクからベルリンに方面に向かって、途中を左折北上することになります。このアウトバーンの分岐点のことを東独では「Abzweig」(枝分かれ)と呼んでいました。
ドイツ統一後は西独の用語で「Dreieck」(三角・三叉路)と変更されました。ちなみに十字クロスは「(Autobahn)Kreuz」です
シュヴェリンは、ちょっと複雑に入り組んだシュヴェリン湖の南部に発展した町で、Schlossinselにメクレンブルク・シュヴェリン公のお城があり、その北約500メートルのところに南岸がある「プファッフェンタイヒ Pfaffenteich」との間に旧市街が広がります。その距離はゆっくり歩いて10分程度のコンパクトな町ですが、この旧市街を含むシュヴェリンの町は今日約10万人弱の人口を擁し、メクレンブルク・フォアポメルン州の州都となっています。
三十年前のドイツ(48):Erste Rundfahrt durch die DDR 初めての東独の周遊ドライブ ー3-に続きます。