三十年前のドイツ(48):Erste Rundfahrt durch die DDR 初めての東独の周遊ドライブ ー3-

三十年前のドイツ(47):Erste Rundfahrt durch die DDR 初めての東独の周遊ドライブ ー2-からの続きです。

さて Schwerinの街の中を歩いてみることにします。Pfaffenteichから Schweriner Schloss(お城)まで約500メートル、普通に歩けば10分かかりませんが、折角なのでいろいろ見てみようと興味津々です。先日初めて東独をドライブした時は、町とはいえ比較的小振りな Lübteen、Dömitz、Ludwigslustなどを回った程度だったので、本格的な大きな町というのはちょっとワクワクします。

この周遊ドライブ記の最初に「シュヴェリンの町中もまだまだボロボロだった。でも流石に、その後メクレンブルグ-フォアポメルン州の州都の座をロストックと争って勝っただけのことはある町で、店には西側資本の物資や看板がいち早く並び、いくつかの建物は補修が施されようとしていた。町の周りの道路には “Zimmer Frei”(民宿)の看板がたくさん出ていた。ホテルはまだ充実していないところへビジネス客や観光客などの需要が急増し、少しでも西のマルクが欲しい一般の家庭が供給を産み出していた。」と書きました。例えば下の写真です。

「宿をお探しですか?部屋あります!」というサイン

この白いお城のような建物は、現在は茶色に塗り替えられて州の内務省が入っていますが、かつては兵器廠(Arsenal)だったようです

シュヴェリンのメクレンブルク通り(1990年):綺麗な通りですが、よく見ると左手の建物の外壁塗装が傷んでいます

上の動画はメクレンブルク通りを Pfaffenteichからお城に向かってぶらぶら南下しているところです。例によって画質は最悪で、音声データも飛んでしまっています。

右の動画はその昔、編集する際に上手く音声データを保存できた部分です。音が聞こえなければカーソルを当て、下部のスピーカーのアイコンクリックしてみて下さい。

音楽カセット(海賊版?)を売っているのは旧東独に多く居たベトナム人、買おうとしているのは西独の観光客と思われます。ベトナム人は「ん?(西側の)ドイチェマルク?ダメダメ、DDRのマルクしかだめだよ」と言っています。普通は価値の低い東マルクより、西側のドイチェマルク(DM)の方がいいのにね、なんで?・・・と思うのですが、この観光客?が手にしているのはコインのようで、西のドイチェマルクの実勢レートで安く買おうとしたのでしょうかね・・・


動画の後半は、本屋のショーウインドウに見えた「トラバント601の修理マニュアル」(買っておけばよかったなあ!)と、女性が行列している店です。恐らく、西側の化粧品などを売る店と想像されます。

三十年前のドイツ(49):Erste Rundfahrt durch die DDR 初めての東独の周遊ドライブ ー4-に続きます。

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