列車の入線ホーム

DB アプリで国境をまたぐ列車を検索すると、面白いことに気が付きます。画像はそれぞれ「フランクフルトからパリ」、「ミラノからチューリヒ」、ミュンヘンからベネチア」に向かう列車を検索し、途中の停車駅を表示させたところです。

ドイツ・オーストリア・スイスの駅名の右に小さく Pl.2 とか Pl.8 と表示があるのは「何番ホーム(Platform番号)」に列車が到着するのかということを示しています。ドイツ語ではプラットホームをグライス Gleis と言いますが、デフォルトでは英語表示になっています。

これがフランスやイタリアでは表示されていません。フランスやイタリア国鉄が、発着番線情報を提供していない…からではないのです。フランスやイタリアの鉄道では「事前に発着番線を決めず、その時に空いているホームに入線する」ということなのです。そんなもの事前に決めても、どうせダイヤは乱れるんだから、その時に柔軟に対処すればいいじゃないか!何故事前にそこまで決めておく必要があるんだ?…という発想でしょうか?(笑)

従ってフランスやイタリアの駅では、発車時間間際ギリギリになって何番線に入ってくるという情報が提供されるので、乗客はみな待合室で電光掲示板の時刻表を見つめています。

これは、しかしイタリアやフランスの方式がいい加減…ということでは必ずしもありません。例えば飛行機の場合はドイツでも日本でも到着ゲートは、事前には大まかにしか決まっておらず、着陸の前後に管制塔が「何番ゲートに行くように!」と指示を出す仕組みです。ダイヤは乱れるもの!という前提に立てば、この方が合理的とも言えます。

下の写真はロンドンのキングスクロス駅ですが、やはり乗客が電光掲示板を見つめています。ハリーポッターもこれを見てたんでしょうか?(^^)

関連記事

ページ上部へ戻る