EFIの収益は若干の改善(全訳付)

EFIは、2017年12月31日に終了した第4四半期の財務数値を公表しました。これによると収入(売上高)は前年同期より1%増の2億6910万ドルとなりました。 一般的に受け入れられている会計慣行(GAAP)によると純損失は25.4百万ドルであり、EFIが2016年の同期間に19.9百万ドルの純利益を計上したことを考えると、特にがっかりすべき点です。営業活動によるキャッシュフローは8.9百万ドルであり、 2016年の同じ期間の6,520万ドルに比べて86%減少しました。


Guy Gecht、EFIのCEO、同社のDrupa 2016プレスブリーフィングで講演。

年度末の数字は、Q4の結果とほぼ同じであり、売上高は993.3百万ドルで、2016年の年間の992.1百万ドル0.1%増加し増加しました。今年度のGAAPベースの純損失は1,440万ドル(0.31ドル/一株)、前年はGAAPベースの純利益は4,490万ドル(希薄化後1株当たり0.94ドル)でした。営業活動によるキャッシュフローは2016年同期は12,100万ドルであったのに対し、58%減の5,130万ドルでした。

EFIが次の四半期にさらに20%減少すると予測して、損失の主因はFieryソフトウェアの収入が​​6,100万ドル(前年同期比13%減)にまで落ち込んでいることで、EFIは次の四半期で更に20%落ち込むと予測しています。これは、Fieryサーバーの需要の大部分を占める乾式トナープリンタ市場の減速や、一部のインクジェット印刷機がトナー機を置き換えている現状を見ると避けられない事態です。

一方、産業用インクジェットおよび生産性ソフトウェア部門は、次の四半期に向けてより楽観的な見通しを持ち、緩やかな伸びを示しました。特に、EFIはNozomiの段ボールプリンターのプロモーションに多大な努力を払っており、来年以降に利益を生み出す可能性が高いようです。

しかし、これらの分野の数字はEFIのプレスリリースで喧伝されたような「実績」とは程遠いもので、それは自分のためのマーケティングだろうと思います。(■大野註:身内を鼓舞するための誇大な数字という意味か?) EFIのCEOであるGuy Gechtは、「この四半期は、一貫した実績を再構築し、過ぎた年度の躓きの後で、信頼性を回復するための最初のステップと考えています」とコメントしています。

彼は次のように付け加えました。「私たちにはまだまだやることが沢山あります。当社は成長分野への投資を倍増させ、販売範囲の拡大、新製品開発のペースの拡大、サービス組織の拡大などを進めています。我々はまた、組織と人材の変更を行い、あらゆるレベルで経験豊富な人材を引き続き投入していきます。」

Gecht氏は、富士フイルムがXeroxを買収し、富士ゼロックス部門を再編することについても明るい見通しを示しました。「この買収は新しいXeroxをさらに活用する良い機会と考えています。第一段階として、プロダクション分野に於ける戦略的パートナーシップを、この合弁事業の動向を踏まえて、過去にはできなかった富士ゼロックス地域にまで拡大することを Xerox に提案していきます。」と述べました。

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EFI revenues show slight improvement

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