誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(75)★★★ ペルレベルク Perleberg -1-

ブランデンブルク州のペルレベルク Perlebergをご紹介します。

「真珠 Perle」+「山 Berg」という意味ですが、特段海辺にある町ではありません。ハンブルクとベルリンを結ぶアウトバーン 24号線の真ん中あたりを少し南下したところ、鉄道で言えば同じくハンブルクとベルリンを結ぶ幹線の真ん中あたりにある Wittenbergeから一駅、9分の場所です。今、ベルリンとハンブルクを結ぶ鉄道は大規模改修をやっていて運休しているので、GoogleMapでちゃんとした鉄道路線図は出てこないんですが・・・

Perlebergを「ペルレベルク」・・・とまあ、普通の日本人ならこう書くだろうなという書き方をしていますが、カタカナ読みで平坦に「ペルレベルク」と発音しても通じにくい・通じないかもしれません。南ドイツと北ドイツでまた違うんだろうとは思いますが、私が住んでいた北ドイツでは Bergは「ベアク・ベァク」のように発音します。Perleも「ペァレ」のようになるので Perlebergは「ペァレベアク(ベァク)」みたいな感じになります。或いは最後の gは無声音なので「ペァレベァ(ク)」の方がより近いかも・・・少なくともこう発音する方が「ペルレベルク」というより通じる確率は高いでしょう(笑)

実際の発音は https://www.youtube.com/watch?v=w1sCHnQIgeE こちらの URLをコピペしてブラウザの検索窓に貼り付け YouTubeに跳んで下さい(埋め込みでは再生されないので)

非知名度は★★★でいいと思います。ドイツ人にもあまりケアされていないような・・・(笑)

この町も大方の町と同じく、駅は町の真ん中にはありません。町のコアな部分は Stepenitz川が分かれ再度合流する中洲にありますが、そこに至るまでは青点のルートで約 800m(GoogleMapで 11分)歩くことになります。往復で 1.6km、一日に3つ町を訪問するとそれだけで 5kmとかそれ以上、1時間以上にもなります。結構疲れますが、まあ日本ではまずやらない運動だと思えば(笑)

追ってご紹介しますが、この町の場合はこの「助走部分」にすでに3つも興味深いモニュメントがあります。ある意味で、「典型的な旧東独の町」なのです。

Wappen Lage Data

独語 Wikipedia
市の公式サイト
ブランデンブルク州の観光ガイドpdf
博物館のサイト
インスタグラム

ワッペンの真珠は、特段海との関係の暗示や真珠そのものを意味しているわけではなく、かつてこの地域に有った中心の町と、その周りにあった8つの村を現わしているようです。

ZOB・・・Zentral Omnibus Bahnhof バスセンターですね。市の中心まで行くバスもあるはずですが、周縁部にも興味深いものがあることも多いので私はたいていの場合は歩きます。

Perleberg駅

駅前に狭軌鉄道(日本の JRと同じ)のものと思しき車輪があります。かつて盛んに鉄道が敷設された 1850年頃、ハンブルクとベルリンを結ぶ鉄道が Perlebergを通る案もあり、実際に測量などもされたようです。結局それは Wittenbergeという、今は駅ひとつ離れた南の町を通ることになり、Perlebergと Wittenbergeの間には連絡鉄道(支線)が敷かれます。その他に幾つかこの近辺の町を繋ぐ鉄道が敷設されましたが、最終的には全て廃線となり撤去されました。この車輪のモニュメントはそのいずれか(あるいは全て)を記念するものと思われます。

★★★ ペルレベルク Perleberg -2- に続きます

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