- 2024-5-21
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以前に「円安状況での増収増益ってなんだよ、オイ!」という、3本連続の記事を書きました。(こちらにあります。その1・その2・その3)今回、そのフォローアップとして、2023年度の決算での損益をドル建てで見てみました。換算には各社の決算資料にある期中平均を使用しました。
新聞などの一般情報としては「円安を追い風に各社とも増収増益」というムードですが、この業界はちょっと違うようです。
まず、円建てで見ると殆どの会社が増収にはなっています。まあ、普通そうなりますよね。史上最高!なんて言葉が躍っている資料も観ました。しかし益の方を見ると逆に殆どが減益になっているのが分かります。キヤノン・富士フイルム・ミマキエンジニアリングは頑張ったと言えるでしょう。何故円安下で減収になるのか、正直申して解明はできていません。
輸入原材料がとかインフレがとかありますが、そうならば日本全体がそうなっていてもおかしくないのに、この業界だけにそれがヒットした?ホンマですか?そもそも単純に円安部分だけを機械的に論じれば(限界利益が出ている限り)増益に働くはずです。なんか変だ!
で、ドル建てで見てみました。増収となっているのはリコー・ミマキエンジニアリング・ローランドdgのみで、あとは減収です。更に益の方はミマキエンジニアリングを覗いて全て現役です。ドル建て経済圏の人達はこれを見てますからね!