誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(61):★★★ロェーバウ Löbau -7-

★★★ロェーバウ Löbau -6- からの続きです

さてそろそろ駅に向かって戻ります。どこかでビールでも呑みながら軽く昼飯でも・・・と思ったのですが、手頃な店が見当たらず、パン屋・ケーキ屋(笑)(Bäckerei・Konditrei)でケーキとコーヒーを・・・メニューには瓶ビールも有ったんですが、流石にケーキをつまみにビールはないだろう(笑)

とはいえ、この店で「この町の Sehenswürdigkeit(観光名所)は?」と訊いて思いがけなく耳寄りな情報を得たので、そこを経由していくことにします。そんなの事前に調べてこの町に来いよな!自分・・・というレベルのA級アイテムです!次回でご紹介しますのでお楽しみに!

 

途中、旧市街から出る手前の緑地にこんなルターのレリーフが埋め込まれた石碑があります。

“Lasset uns aufwachen ihr lieben Deutschen und Gott mehr denn die Welt fürchten”

市の公式サイトの説明には「1933年、マルティン・ルターの生誕450周年を記念して、プロテスタント教区の若者たちの貯金で制作された石碑がプロムナードに建てられた。ルター石に刻まれた碑文にはこうある。『親愛なるドイツ人よ、目を覚まし、世よりも神を畏れよう』」とあります。

興味深いのは下の5枚の写真です。クリックするとスライドショーになります。

最初の4枚はすでに閉鎖されたサイト(www.loebaufoto.de)にリンク切れで残っていたもの。最初のは 1935年(石碑が設置されてから2年後)に撮られたもの。2枚目は 1960年、3枚目はベルリンの壁が構築された 1961年のもの、4枚目はドイツ統一から 25年経った 2014年のもので同じ位置から撮られています。石碑はさておき、右手奥にある写真屋は、戦前・戦後東独時代(国営化されたとみえて「HO」の文字が見える)・ドイツ統一後を通じてずっと写真屋として存在しています。

5枚目は GoogleMapにこの写真屋のオーナーが投稿したもので、店は今も存続しているようです。また 1935年と最近の写真共に「Wendler」というファミリーネームが読み取れ、同じ家族が店を守り続けてきたものと想像されます。最近の写真には FOTOの他に DROGERIE(ドラッグストア)という文字も見えます。今の時代、写真屋電業では成り立たなくなったということでしょう。

Postamt 郵便局ですね。ここの郵便局の建物も立派です。

ペスタロッチ通り 17番地にあるハインリッヒ・ペスタロッチ中等学校は一般中等学校(allgemeinbildende Schule des sekundären Bildungsbereichs)。通りの名前や校名はスイスの教育学者ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチにちなんで命名されたとのことです。

1897年にドイツのネオ・ルネッサンス様式で建てられた校舎は、体育館と女子用と男子用の独立した入り口を備え(写真は女子用入り口)、建築学的および地域史的に重要であり、現在は登録建造物(09222535)に指定されている。(独語 Wikipedia)「男女七歳にして席を同じゅうせず」ということですかね・・・

★★★ロェーバウ Löbau -8- に続きます

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