中国製段ボール向けワンパスプリンター

「東京パック 2022:写真速報(2)え?中国製の高速ワンパス段ボール機が稼働?」をアップしたところ、業界に精通した方から情報を頂きました。一部の情報は公開情報なので、こちらでシェアします。

深圳の Hanway社のシングルパスプリンターは岡山製紙が公式サイトで動画を公開して既に運用に入っていることを発表していますが、もう一社、兵庫県の「神崎紙器」も同様にサイトで動画を公開しています。更に現在もう一社で商談が進行中とのことです。(まあ、どのくらい使い物になっているのか、課題は無いのかなどは動画だけでは不明です)・・・下の動画は神崎紙器の動画のキャプチャーですが公式サイトも訪問ください。FAQなどが掲載されています。

 

また、WonderJetというマシンも既に日本で、代理店「NSK:日本製図器」経由で複数台導入している企業があるとのことです。↓↓画像はクリックすると拡大します

シングルパスとは書いてありますが、こちらは画像では細かいところが確認できません。「EPSON I3200 (8)-A1HD 新しいプリントヘッド、基本解像度 1200dpi、印刷速度は最大 150 m/分、印刷幅は、お客様のご要望に応じてカスタマイズが可能、オプションのインライン乾燥とニスシステムは、高速印刷と明るい色を維持しながら、防水効果を達成することが可能」などと謳っています。こちらの方は、Hanway機より価格は抑えられているとのことです。

業界に詳しい方の見解は「品質面での制約が少ない分インクジェット化は段ボール事業のほうが印刷事業よりも広がる可能性が高いとみております。その際の主役は残念ながら欧米、日本のメーカーではなく中国メーカーとなります。それは、先進的なインクジェットメーカーが求めている印刷品質に追いつくのは時間はかかりますが、シングルパスの課題であるにじみ、スジOK(OKとまではいきませんが)の段ボール印刷の品質であれば中国製の技術で十分に対応でき、機械、インク価格で日米欧が太刀打ちできないからです。」とのことです。

私としては、Landaや efiのような「派手なマーケティング」をしがちな欧米メーカーに目を奪われているうちに、ちょっと虚を突かれた感じです。少なくとも世界では数十台が導入されている efiの NOZOMIや、サカタインクスやトーヨーカラーなどがインクの認証を受けているスペインの BARBERAN機がまだ日本に導入されていないことから「ここでもまた日本はガラパゴスなのか・・・」と思っていたら、中国機が既に複数社に複数台導入されていた・・・

また、簡易シングルパスとしては米国 XANTEポルトガルの NSなどもあり、いずれも memjetを採用しています。

 

頑張れ、日本のインテグレーター!

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