- 2023-11-3
- トピックス
キヤノンの項目で「Q3時点での年間見通しに、こんな達成不可能に見えるような数字を公表していいのか?」と書きましたが、それには下記のような経験があるからなのです。Q3の決算発表は締日から約1か月後=年間決算の締日までは残り2か月しかないわけで、生産は確定しており、受注も確定発注でかなりカバーされている時点で、通常の事業では大外れする要素は殆ど無いと言えます。そこを大外しするというのは、何か別の意図や力が働いていると考えるのがむしろ自然でしょう。
同社は証券取引所に提出する公式資料としての決算短信で「第3四半期時点の年間見通し」を「年間決算実績」が大きく下回ることを少なくとも過去4年連続で繰り返してきました。4年連続で当期利益赤字ですが、うち3回は Q3の決算短信で黒字見通しを出しておいて締めて見れば赤字でした。一度や二度ならともかく4年連続でこういうことをやると、また今回もそうなるんじゃないの?と疑心暗鬼に陥らない方が不思議です。
また、その際の説明(言い訳)を外部要因とか特殊要因というような表現を使い(来年度に持ち越す内容ではないことを暗示)、また「それが無かったら増収増益だった」というようなタラレバ話を繰り返し書いてきたことで「何を言っとるんや・・・」と、私や多くの株主達は残念な思いにさせられてきました。持ち株の大半は損切で処分したので、私はもはや意味のある株主ではありませんが、このあたりは是非ちゃんとして多くの一般株主の信頼を取り戻して頂きたいと願っています。