業界各社 2025年度第1四半期決算発表状況:セイコーエプソン

業界各社の第1四半期決算状況を見ていきます。今回は 8月 5日に発表したセイコーエプソンです。

減収減益ですか・・・まあまだ第一四半期なので様子見という感じかとは思いますがあまり元気のでる数字ではないですね。

年間見通しは前回(2024年度決算発表時)から修正有りとなっていますが、売上高を 200億円上方修正しています。また「小さくコミット、大きく達成」と、上方修正を小出しにしていく作戦なのでしょうか?

社長が交代して開示の方針になにかドラマチックな変更とか個性がでるのかな?と期待していましたが・・・あまり変化は感じないというか、むしろ後退したように感じるのは私だけでしょうか?

インクジェットヘッド(コンポーネント)の売上高のグラフは姿を消してしまいましたし、なにより株主として一番知りたい「Fieryの合併効果」ってどこに記述があるのでしょうか?定量的な説明も定性的な説明もありません。845億円も出して「戦略的買収」をしたんですからなんらかのメンションはあって然るべきと思いますが・・・全般になにか物足らない感じのする開示です。

トランプ関税に関してはかなり緻密に検討したことが伺えます。まあ、あの気まぐれオヤジのフラフラ政策にどこまで付き合うのかというのはありますけどね。エプソンとしてはこの段階では「あと 100億円くらいはネガティブ効果があるかも」というのを織り込んだということです。まあ、どちらに転ぶかわからないので、これはこれでいいのではないでしょうか・・・

まあレートも割と堅め・・・ドルに関しては一番堅い部類ですから、見直せば益が出てくる余裕はあるように見えます。

いずれにせよ、第2四半期の決算発表時にはもっとしっかりと株主の知りたいことの開示をお願いしたいものです。

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