【必読】リストラとは真逆の面白い話!(1)

旧知のヒロ竹内さんから連絡があり「転職したのでご挨拶したい」とのこと・・・そんなご丁寧に、かつてちょっと転職のお手伝いをしたからって気にしなくてもいいのに・・・と思いながらも、なにか面白い話が聞けるかもしれないという予感もあってお会いしました。これが、なんとなんと、予感を大きく上回る楽しい話で盛り上がったのです。

手順前後ながら、まず彼の現在の仕事から紹介します。クラウドとAIを用いたソフトウエア技術で化学素材の開発者を支援するためのアプリで、乱暴に言ってしまえば「材料分野に特化した ChatGPT」のようなものでしょうか。(注:ChatGPTとは異なりまだ多少の具体的な入力は必要そうですが)米国のベンチャー Albert Inventというところが開発しているもので、日本にはまだ殆ど馴染みが無いかもしれないけれど、米国を中心に化学素材メーカーの多いドイツなどで、いまやイケイケドンドンで成長中とのこと。

実現したい材料のアウトラインを入力すると、クラウド上の 1,000社を超えるデータベースから、AIを通して適正な原材料、メーカー、在庫、を検索し、パテントや各国の化学物質規制に対応した処方を提案したり、SDSの自動作成を行うといった支援をする・・・みたいな・・・

これはかつてオバマ大統領の時代に「米国としてこれからどういう分野に注力するか」という政策立案の過程で「マテリアルズ・インフォマティクス」として採択されたもので、歴史はそう古くないようだけど、まずはやってみるというノリで、実業家と、化学とソフトウエア技術に長けた2名の米国人が立ち上げた。他にもいくつかあるみたいだし、ドイツでは既に材料分野の大手「Henkel」その他が採用している・・・とのこと。これ以上の詳細は Albertのサイト and/or 竹内さんにお問い合わせ(hiro@albertinvent.com)ください。

そのベンチャーが市場を広げていくにあたり、やはり日本は外せないだろうということで、誰にやってもらうか?というなかで、その事業家と 20年前に仕事をしたことがある竹内さんに、日本法人の Managing Directorとしての白羽の矢が立ったとのこと!向こう半年くらいでサポートの技術陣を雇い、法人として整備していき、同時並行的に日本でのクライアントを獲得していく・・・それが彼のタスクです。楽しそうですねえ!既に何社かの日本企業とは接触しており、ポジティブな感触を得ているそうです!

ここでちょっと面白い話を聞きました。技術屋を雇うにあたって何人かの知り合いに声を掛けたんだそうです。でも、いずれも「家を建てたばかりだから・・・」「子供がまだ小さいので」などの理由で断られた。まあ、そんなもんかということで、ダメ元で Linkedinに「#hireing」と雇用機会の提示をしたところ、瞬く間に 30人の応募があったとのこと。その内訳は「外国人 29人、日本人 1人」「外国人 29人の内、インド人が 24人」!いずれも都内にいる外国人で、海外からの応募ではありません。

なんか、これも日本の縮図だなあという想いですねえ!リスクを取らず、下手をしたらリストラされるかもしれない潜在リスクを受け入れている日本人と、常にアンテナを張って新たな雇用の機会を伺っている外国人・・・おなじ日本に在住していてこの違い。

ちょっと長くなるので2回に分けますが・・・ここでもう一つ!化学とソフトウエアの専門家と共同でベンチャーを立ち上げたアメリカ人の事業家で、竹内さんに日本法人社長の白羽の矢を立てた人物とは・・・サードパーティインク屋として名を馳せその後サカタインクスに買収されたトライアングル・・・その社長だった Ken Kisner氏なのです!おお、Kenか!大野もよく知っています!早速 Linkedinで Kenに「大野としても応援してるよ!」とメッセージをおくりました。秋の JITF2024にも出展予定です!

【必読】リストラとは真逆の面白い話!(2)に続きます

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