【必読】リストラとは真逆の面白い話!(2)

【必読】リストラとは真逆の面白い話!(1)からの続きです。

わたしと竹内さんのご縁は、セイコー・アイ・インフォテックでコニカヘッドを搭載した ColorPainter64という、マイルドソルベント機の歴史に残る名機のマーケティングを彼が担当していた時代に遡ります。ちなみに、前章で紹介した「材料分野の ChatGPT」ベンチャーを立ち上げた事業家は、当時その ColorPainter64のサードパーティインクで一財を為したトライアングル社の元社長 Ken Kisner氏です。

セイコーはその後、当該プリンター事業の販売権を HPに売却し開発・生産に特化することになり、何年か後に販売権を取り戻しますが反転攻勢は難しく、再び事業を沖データに譲渡します。しかし、沖データは開闢以来 M&Aをやったことのない会社で最終的にはその事業からは撤退してしまいます。結果としてセイコー(プリンタ部門)・沖データは人材供給源となり、今も業界各所で活躍している人は多いです。

で、その際に大野は何社かの役員と竹内さんの会食をセットして2社から「是非ウチに!」という内諾を得て彼は R社に転職します・・・というか、彼の職歴は Linkedinにて公開されているので匿名化の意味はないでしょう・・・理想科学工業です。そこで産業印刷事業向けのマーケティング他、いくつかの重要な製品のマーケティングを担当します。

が、ある時「もう一度海外でやってみたい」という想いから台湾の EMS企業である「Teco Image System」に転職します。

なんと・・・知らなかったのですが、この台湾 EMSの社長は和田幹二さんといって、元コニカミノルタ・ジャパンの社長じゃないですか!全くの偶然ですが、大野は 16日~20日の予定で台湾に行くので、お会いして来ようと思います・・・しかし、どこまでも繋がるご縁(笑)

ところが今年の年初に、家庭の事情でどうしてもに日本に帰らざるを得ず、やむなく職を辞して帰国します。また職探し・・・と思っていた矢先に、例の「マテリアル・インフォマティス」のベンチャー創業者の Ken Kisnerから声が掛かったということなのです。20年もブランクがあったのに、日本で何かやる際にはアイツに・・・と思い出してもらえる・・・これも Linkedinに繋がっていたからということです。

皆さん、このストーリーを読まれて何を感じますか?これは竹内さんの特殊事例なのでしょうか?あるいは考え方を変えれば皆さんにも起こることなのでしょうか?前回の「技術屋採用」の話でも触れましたが、日本人の応募は実質的にゼロだった事例もあります。攻めに転じればチャンスなんていくらでも転がっているのに、それを求めていかないで、座してリストラされるのを待つ・・・それでいいんですかねえ?ちょっと考え方を変えてみてはいかがでしょう?

この話をしてくれた竹内さんは 55歳です!が、活き活きとそのプロジェクトのことを話す彼はとても 55歳には見えません!彼は過去の経験の中で「会社って、こんなに簡単に事業を見限るんだ!」という経験をしたそうです。新卒入社した時は「会社に骨を埋める覚悟」の愛社精神満々の青年だったのですが・・・あのまま転職せずに会社に居たら 55歳になって何をやっていただろう?と振り返っていました。

何度も何度も繰り返し書きますが、黙っていてこういうチャンスが転がってきません。ポジティブな流れを作るにはダメ元でも、まずは Linkedinの宇宙に存在することです。そこに居ない人はこの世に存在しないと同じです。

これは大野がこのサイトを始めた当初から書いているので、今更ですが、これでもまだ登録しない人は勝手に生きて行ってください(笑)あなたをリストラに追い込む上司もそこには居ませんよ、多分!その程度の輩です、そいつって(笑)で、悔しくないですか、そんな奴に追い出されるって(笑)

右の Xからの引用は、関西学院大学教授(元キヤノン)の中島さんの facebook投稿からですが、もう正しくその通りですね。私の今の仕事はそれで成り立っているのです。中島さんも「コレ、激しく同意!「知識の量」より「人脈」!そのためには信頼される人柄や見識も大事!」と書かれています。

私も現役当時は、コニカのヘッドを販売する為にどんな技術屋よりも分かり易くその性能や利点を顧客や世の中に伝えることを旨としており、それはそれでかなりできていたと自負はしています。

しかし、その後インクジェットというのは、ヘッドは一要素部品であり、その他に勉強するべき知識の森は余りにも大きく深いものであることを知り「知ったかぶりはダメだ」と悟って、それぞれの分野の専門家をリスペクトするようになりました。なにか案件が飛び込んできたら、まず「本件を自分よりよく知っている人は誰だろう?」と考えるようになり、そういう人をご紹介するようにしています。そして Win-Winが成立します。

竹内さんと繋がっており、また創業者の Kenとも繋がっている「よしみ」で私としてもこのプロジェクトを精一杯応援しようと思っています!具体的には「業界各社の役員・幹部へのご紹介・同行訪問」「山形大学への紹介」「インクリサーチへの紹介」などから始めます。興味のある方はご連絡ください・あるいは竹内さん(hiro@albertinvent.com)に直接ご連絡ください。

繋がり・・・皆さんも同僚や業界仲間と居酒屋で盛り上がったり、たまにはゴルフをしたりして、それなりに「繋がり」を感じているかもしれませんし、私もそういうものを否定はしませんし、それはそれでいいことだと思っています。しかし、それは Linkedinを通じた世界からは全く見えない話だし、見えないことは存在しないも同然なのです。なにより、マルドメの世界の内輪話にしか過ぎません。

以上、竹内さんのご紹介と、彼の生き様から「世界から見えるように、Linkedinで繋がっていることが大事」という話でした。

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