業界各社 2024年度年間決算発表状況:小森コーポレーション

業界各社 2024年度年間決算発表状況をチェックしています。今回は小森コーポレーションです。

Q3時点のコメントで「なんだか凄いことになっていますね!Q3までの累計売上高は対前年で 10.9%の伸びですが、累計営業利益の方は対前年で 4.6倍にもなっています。年間見通しの修正は「無」となっていますが、これは前回(Q2)の時点で既に上方修正していたからです」と書きましたが、最終的には売上高は対前年で  6.5%の伸び、営業利益は  45.3%の伸び、営業利益率は6.4%で着地したようです。いい感じですね!

来年度も売上高で 12.1%の伸び、営業利益で 27.8%の伸び、営業利益率で 7.3%と引き続き好調を維持すると見込んでいます。下の4枚のグラフで見ると一目瞭然です。

Heidelbergや Koenig & Bauerなどの欧州系オフセット印刷機メーカーが苦境にある中で、小森コーポレーションのこの業績は立派なものとして称賛してもいいと思います。インクジェットにも着々と手を打っています。餅田社長・・・辞められませんね(笑)

またこの状況を受けて同社は配当も上方修正しています。

✙✙ Q3時点のコメントはこちらをクリック下さい

なんだか凄いことになっていますね!Q3までの累計売上高は対前年で 10.9%の伸びですが、累計営業利益の方は対前年で 4.6倍にもなっています。年間見通しの修正は「無」となっていますが、これは前回(Q2)の時点で既に上方修正していたからです。

グラフで見てもこれまでとは様相が違うようです。同社は中間決算・年間決算に合わせて売上高が立つ傾向にあるため、Q1・Q3は比較的低調なのをQ2・Q4で取り返すという「ジグザグ」の業績になるのが通例ですが今回のQ3はそのパターンを破っています。

年間売上高・営業利益ともに前回の時点で見通しを上方修正しています。

そしてこの売上高・営業利益を達成するのにQ4に必要な数字は上のグラフの通りです。

他の企業ならちょっと高いターゲットに見ますが、前述のように同社はQ4が勝負所で毎年最も高い数字を上げていることや、国内生産なので輸出分は為替円安メリットを享受できること、なにより某社と違ってQ3で無理筋のターゲットを掲げて、結果としてQ4では未達に終わる(・・・というのを繰り返す)社風ではないことから、まず達成する確率が高いと見ました。

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