- 2025-5-16
- トピックス
業界各社 2024年度年間決算発表状況をチェックしています。今回はコニカミノルタです。
ああ・・・また締めてみれば大火事ですか・・・あ、大赤字ですか(苦笑)期初の見通しは 130億円の営業黒字を見通していましたね?それを期中で ▲140億円の営業赤字に下方修正し、締めてみれば ▲640億円の営業赤字ですか?この会社の管理部門はどうなってしまったのでしょう?またこれでもまだ3委員会は機能していると言い張るのでしょうか?
大幸社長は大風呂敷を広げず、言ったことはちゃんとやって実績を残して信用を回復する・・・そのために 130億円なんていう、目標としてはあまりも情けない期初目標を株主は受け入れたのではないのでしょうか?
大幸社長が前任経営者たちのツケを回されて敗戦処理をしていることには同情を禁じえません。しかしその原因を作った人たちは何のお咎めも無く、またトナー工場で2度にわたる事故を起こしその後それがかなり足を引っ張った・・・ここは当時、情報機器部門の長であった大幸さんの責任は大きいと言わざるを得ないでしょう。生産部門だけの責任ではありません。
いずれにしても今期で、前任経営者時代に買った会社ののれんは全て減損して処理したものと考えます。というか、今期で敗戦処理を終える覚悟があったのなら、今期に減損すべきのれんの総額は事前にわかっていたハズですよね?ということは、期初予想の営業利益 130億円を達成するためには、既存事業でいくらの利益を上げなければならないか?それは可能そうなのかどうか?そんなことは計算できていたハズです。
こういう結果に終わったことは、その見通しが甘かった、その程度の見通しさえ建てられなかった、立ててはいたが期初からマイナスを提示するのを躊躇って小出しにした・・・と見られても仕方ないように思います。
2025年度の売上高見通しは、2022年度をも下回る水準です。まあ、赤字とはいえ売上高のあった事業を整理したのだからそういうもんでしょう。株価は特に反応はしなかったようですね。織り込み済みだったのでしょうか・・・
まあ、予想に関しては外部要因で見通しの立てづらい現時点では特にコメントすることはありません。妥当な時期に見直すことでいいと思います。ただし、もう何度も裏切られているので、信じ疲れたというのが本音です。タイガースファンの境地です(笑)
しかし、それにしても、あのそこそこマトモだった企業をここまでにした責任はどこ、いや誰にあるのでしょうか?前経営陣が、富士フイルムやキヤノンがヘルスケアに舵を切る中で、なにかしないといけないという想いからプレシジョンメディシンに走ったこと・・・これ自体に関してそれ自体が悪かったとは思いません。むしろ大胆な決断として「よくやった」のかもしれません。
しかし、その他にセンシング関係・マーケティングサービス・あの MGI等々、前経営陣の時代に買った企業をことごとく減損したり売却したりしたという現状・・・これには、どこに原因があったのかちゃんと総括せずに「次行ってみよう」ではとんでもないと思います。結果として、悪くもないのにリストラされた 2,400人の従業員が化けて出ますよ(笑)
それともうひとつ・・・委員会体制ってなんなんですか?指名委員会・報酬委員会・監査委員会に加えてガバナンス委員会まで新設して・・・機能したのですか?機能したのなら何故こんなことになったのでしょうか?ここに今回「社外取締役から見た当社の現在地と今後」というドキュメントが公開されています。反省も総括もなくして今後?・・・まったくの茶番です。
この体制をまだ続けるつもりでしょうか?それって経営意思決定を「委員会で皆で決めたこと」として責任を希薄化する装置以外の何物でもないのではないでしょうか?あくまで個人の意見ではありますが・・・