誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(47):★★★ゾンダースハウゼン Sondrshausen -3-

★★★ゾンダースハウゼン Sondrshausen -2- からの続きです

独語 Wikipediaには「ゾンダースハウゼンは鉱山の町である。町の北側には、世界で最も古く、最も深くまで到達できるカリ鉱山「グリュッカウフ鉱山」がある。鉱山の一部は観光客に開放されており、見学することができる。鉱山には、深さ 700m以上の地下コンサートホール、ボーリング場、小さなゴンドラ池がある。

ピーターセン坑のアールヌーボー様式の建物群は、町の中心からそう遠くないところにあり、町域で 2番目の鉱山跡である。侯爵の要望でパリのエッフェル塔を模して作られたペーターゼン・シャフトの曲がりくねった塔は、町のランドマークであり、ドイツの産業建築にとって重要なものである。」とあります。

Sondershausenの駅前から町と反対方向を見ると「PETERSENSCHACHT」という看板のある構造物が見えます

独語 Wikipediaによると」テューリンゲン州キーフホイザー地区のゾンダースハウゼンにある「グリュッカウフ」カリ鉱山は、現在も操業している世界最古のカリ鉱山で、ドイツでは11番目のカリ鉱山である。現在は見学用鉱山として、また岩塩の採掘に利用されている。この鉱床の面積は23km2以上ある。1893年に鉱山の建設と最初の立坑の掘削が始まった。カルナリタイト/カリ石灰層シュタスフルト(K2)の最初の発見は、1892年 5月にドルトムントのブリューニングハウゼン出身の企業家ハインリッヒ・ブリュグマンによって行われた。1891年 12月には、早くも試験掘削で岩塩の厚い堆積物を発見している。ゾンダースハウゼン工場は、ドイツ民主共和国のカリコンバインとして発展し、1991年までの 96年間、カリ塩が採掘された。閉鎖当時、ゾンダースハウゼンの工場では約 3,000人が働いていた。1995年には、Glückauf Sondershausen Entwicklungs- und Sicherungsgesellschaft mbH(GSES GmbH)が設立され、以後バックフィル(埋め戻し)を担当、2011年には約 230人の従業員が働くようになった。2006年以降、年間 20万トンの岩塩が冬期道路整備用のロードソルトとして採掘されている。

1896年から1991年までの間に、合計 1億 1千万トンの粗塩を採掘した。1989年だけでも 230万トンが採掘された。このカリ塩は、主に工場の自社工場で肥料に加工された。」とあります。

いくつかの「坑道」がありますが、いずれも旧市街と反対側なので、私自身は行っていません。Wikimediaと YouTubeから画像・動画を借用しておきます。

By D.W.Germann – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=112927626

By Michael Sander – Self-photographed, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10895300

By Aussteiger21 – Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22571306

にほんでは「ぼた山」と称されるもので、採掘した鉱石の不要な部分を廃棄・積み上げて、長い年月をかけて堆積したものが山のようになるものです。典型的には石炭炭鉱の近辺に見られますが、旧東独ではカリウム鉱山のものあちこちに見られ「Monte Kali」というニックネームで呼ばれたりします。私もよく見かけます。

↓↓ 約 1分 20秒ほどの動画で観光・見学用の坑道が紹介されています。

★★★ゾンダースハウゼン Sondrshausen -4- に続きます

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