誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(20):★★★プロープストツェラ Probstzella -2-

誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(20):★★★プロープストツェラ Probstzella -1-からの続きです

Probstzella(プロープストツェラ)などという、大方の日本人は知らないようなテューリンゲン州のバイエルン州との国境の小さな町に、ここはかつて東独と西独の国境だったため、検問施設を備えた国境駅があり、その当時の様子の一部が駅に博物館として保存再現されています。

独語の Wikipediaによると「プロプストツェラ駅は、バイエルン国境から 1.3 kmのザールフェルト・ルドルシュタット地区にあるテューリンゲン州プロプストツェラのコミュニティの南東端にあります。この駅は、1885年 10月 1日以来、ライプツィヒ-ゲラ-プロプストツェラ鉄道のトランジットステーションであり、バイエルン州を経由してホッホシュタット-マルクツェルンまで続いています。 第二次世界大戦後、1990年までドイツ国内の鉄道輸送のための国境駅として機能していました。 2008年までドイツとドイツの国境駅に保存されていた建物は、この種のものとしては最後のものでしたが、その後取り壊されました。」とあります。

上の左は 2008年に解体された国境駅管理施設の建物の写真です。かなり荒れ果てていたこともあり、文化財保護当局によって「Denkmalschuetzの価値無し」と判定され解体されたものと思われます。上の右の写真は Hamburug-Berlinを結ぶ路線で、西側の Buchen駅に対応する東側の国境駅 Schwanheideの国境駅管理施設の建物ですが、ここもかなり荒れ果てている様子がうかがえます。まあ、東西の壁が無くなれば無用の長物となるわけですし、こういう検問施設に対する積年の恨みで破壊行為に走る向きもあり、殆どが破壊・荒廃・解体という流れになるようで、壁があった時代の証拠として博物館などとして生き残れたのはごく少数のようです。

国境駅 Probstzellaの独語 Wikipediaはこちら
国境駅博物館の公式サイトはこちら

■ ↓↓ 国境駅 Probstzellaのドキュメンタリーで5分強のコンパクトなものです

■ ↓↓ 同じくドキュメンタリーで30分弱とやや長いものです

■ ↓↓ 旧東独時代に撮られた「帝国鉄道マン ヤーン(Reichsbahner Jahn)」というドキュメンタリー映画です。Probstzellaの近く Saalfeldの鉄道局の職員の日常を描いています

私が初めてここを訪れたのは 2015年 5月・・・なんど、博物館は前年 2014年 11月から「工事のため当面の間閉鎖」されており建物の中に入ることはできなかったのです。こういうのは悔しいというかなんというか・・・いつか必ずもう一度来るとリベンジに燃えて(笑)駅のホームや外側の写真を撮ったものです。2年後に来た2度目はちゃんと中に入れたので、次回はその写真などをご紹介します。↓↓ クリックするとスライドショーになります。

誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(20):★★★プロープストツェラ Probstzella -3-に続きます

関連記事

ページ上部へ戻る