- 2020-2-25
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★★★バレンシュテット Ballenstedt －その２－ からの続きです。
こんな不便な場所にあるバレンシュテット Ballenstedtにどうしても行ってみたかったのは、アンハルトの発祥の地だというだけではなく、実はここにある巨大な建物群を観たかったからでもあるのです。これはナチスのエリート養成学校として建設され、実際に使われ、戦後は旧東独を支配したドイツ社会主義統一党（SED:Sozialistsche Einheitspartei Deutschlands）の教育機関として転用されます。
ナチスの時代には公式には NPEA （Nationalpolitischen Erziehungsanstalten）或いは NAPOLA （Nationalpolitische Lehranstalt）と称され、選抜された少年兵をエリート将校や党員に育成する教育機関で Wikipedia（独語版）、（日本語版）に解説があり、この Ballenstedtの NAPOLAの Wikipedia（独語版）の解説はこちらにあります。結構不便な場所にあるので、行きはお城の博物館の管理人の人たちに車で連れて行ってもらいました。NAPOLA（ナポーラ）という通称ですが、彼らはイタリアの街のように「ナポリ」と呼んでいました。
Von Wolkenkratzer – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, Link
Von Lord van Tasm – Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, Link
Von Ghostwriter123 – Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0, Link
Von Ghostwriter123 – Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0, Link
2004年には Tom Schillingの主演で映画にもなっています。
一部がスポーツ施設として利用されているようですが、クレムリンというニックネームが付いた塔を含む残りの建物群は中国の投資家が買い取り、中国医療や健康センターとして２０２４年にオープンするということです。
現在は正門側は閉鎖されていますが、YouTubeには潜入動画がいくつかアップされています。
私も、お城から歩いてここまで行ってみました。
★★★バレンシュテット Ballenstedt の項を終わります。
シリーズ：誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Stadte に戻ります。
