ケルミス(Kelmis):ベルギー東部のドイツ語コミュニティ(1)

ベルギーと言えばフラマン語(実質的にオランダ語)とワロン語(実質的にフランス語)という二言語国家というのはよく知られている通りです。が、そのベルギーにドイツ語のコミュニティが存在することは案外知られていません。更にその経緯を辿ってみると、驚くべき歴史があったのです・・・(ドキュメント番組風(笑))

地図で示すと、首都のブリュッセルからは東に約 100km程離れたドイツとの国境の近く、ドイツ側の「カール大帝戴冠の地」として名高いアーヘンの南西約 7kmのところに小さな町「ケルミス Kelmis(フランス語では La Calamine)」があります。

アーヘンからベルギーの保養地 Spa-Geronstere行のクラシックな電車に乗ります
一駅で最寄りの Hergenrathに着きます。駅前には二言語表記(併記)の案内看板が・・・ああ、ベルギーだ!(笑)
ん?ちょっと待てよ?ワロン語(フランス語)はいいけど、もう一方はフラマン語(オランダ語)ではなくて、どう読んでもドイツ語じゃん?どゆこと?
二言語表記どころか、あちこちの表示がドイツ語のみ!その辺にいた人に訊いてみたら、このあたりはドイツ語コミュニティ( Deutschsprachige Gemainschaft )なんだそうです。ベルギーは二言語国家というのがあまりに有名で、ドイツ語コミュニティがあるなんて知らなかったなあ!次回は、何故そういうことになったのかを書きます。乞うご期待(笑)

町の印象スナップです。画像のどれかをクリックするとスライドショーが始まります。ワロン語とドイツ語の二言語表記看板もたくさん出てきます。

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