- 2020-11-14
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引き続きテューリンゲンのレジデンツ・シュタットをご紹介します。今回は「満を持して」?ザクセン=コーブルク=ゴータ公国のゴータを取り上げます。次回はコーブルグを紹介します。
小さい公国ながら、その子女がベルギー初代国王レオポルド1世や、イギリス女王ヴィクトリアの王配アルバートなど、ヨーロッパ各国の王室に広がったことで知られます。また、ヨーロッパの社会主義運動の中で、カール・マルクスによる「ゴータ綱領批判」が草されましたが、そのゴータです。というわけで、非知名度は★★としておきます。
ここも複雑な飛び地が入り組んでいますが、北の大きな島の赤点がゴータ、南の小さい島の赤点がコーブルクです。
ザクセン=コーブルク=ゴータ家:日本語 Wikipedia:独語 Wikipedia
英国ウィンザー朝:日本語 Wikipedia:独語 Wikipedia:英語 Wikipedia
ゴータ(Gotha)に関しては Wikipediaによると:
歴史は少なくとも 8世紀に遡る古い町で、17世紀にはザクセン=ゴータ公国の首都となり、19世紀になるとコーブルクとともにザクセン=コーブルク=ゴータ公国の首都として栄えた。18世紀にはヴォルテールが滞在し、ドイツにおける啓蒙主義の中心地となった。
ザクセン=コーブルク=ゴータ家からは現在のベルギーおよびイギリス(サクス=コバーグ=ゴータ朝)の王家、またかつてのポルトガルおよびブルガリアの王家が出ている。
1875年にはここでドイツ社会民主党が結成され、その際の綱領草案(ゴータ綱領)がカール・マルクスに批判されたこと(『ゴータ綱領批判』)でよく知られる。
Wappen | Lage | Data |
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私はこの町に3度行ったことがあります。最初は 1997年、まだまだ復興途上の時代であまり写真が残っておらず、二度目は 2016年 12月で駅前だけ、そして三度目は 2018年 3月ですが、かなりの降雪で街歩きができませんでした。という事情で、今回は大雪の中で訪問したお城と博物館を自分で撮影した写真で、街歩きは YouTubeや Wikipediaなどから映像・画像を拝借して紹介することにします。
ドイツの鉄道駅は、大都市の中央駅(Hauptbahnhof)のように町の中にあり、その周辺がそれなりに賑やかに栄えているというのはむしろ例外で、殆どの中小都市の場合は町の中心からやや離れたところにあり、また日本のような駅前商店街が形成されることも殆どありません。ゴータ駅もその例外ではなく、上の地図では下辺の右手にありますが、そこから旧市街(薄い黄色の部分)までは、北北西に約 1.5kmくらいあり、駅前からは路面電車のアクセスが一般的です。そして駅と旧市街の間には広大な城の敷地と公園が広がっています。
この日は午前中 Weimarに出かけ、午後から雪の中を Gothaに移動します。駅の「BAHNHOF」という文字のフォントは旧東独の駅によく見られます。
フォトギャラリーには、2016年 12月の画像も含まれています。Gotha駅は、無人駅ではないだけまだマシな方ですが・・・もうちょっとキレイにつかってくれよな~(笑)
誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(14):★★ゴータ Gotha -2- に続きます。