誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(7):★★★ケーテン Köthen -その1-

今回もまたアンハルトのシリーズで「ケーテン Köthen」をご紹介します。スキーのジャンプ競技の「K点」のように発音すると現地では通じにくいかも知れませんが、かと言って日本語の表記の体系には「ö(oウムラウト)」を上手く表現する方法が無いので「ケーテン」としておきます。「コェ~テン」ですかね、敢えて無理すれば(笑)。

知名度でいえば、まあ★2つ半~3つあたりでしょうか?日本の普通の観光ガイドブックには敢えて紹介される町ではないように見えますが、バッハがアンハルト=ケーテン侯国の宮廷楽長として活動していたこともあることから、バッハのディープなファンには知られていると思われます。

Wikipedia(日本語)
Wikipedia(独語)
町の公式サイト
「川口バッハハウス」というサイトで紹介されています。

なお、アンハルト侯国群でいえば、あと「アンハルト=デッサウ」と「アンハルト=ツェルプスト」がありますが、ツェルプストにはまだ行ったことが無く、行ったことのあるデッサウは「バウハウスの建築」しか見たことがないので、ちゃんと訪問してから別途ご紹介することにします。

Wappen Lage Data


鉄道の路線図で場所を確認しておきます。ザクセン・アンハルト州の州都「マクデブルク Magdeburg」(「マクデブルクの半球」の真空実験で知られる)と「ハレ Halle」(ヘンデルの生誕地)を結ぶ RE30の路線上にあります。まずはその路線でマクデブルクからの風景をアップします。

途中の駅は駅舎が廃墟と化しているところも多く、残念な感じです。ケーテンの駅は旧東独時代の面影を残し、ホームのベンチも旧西独の駅と少し感じが違います。マクデブルクから来ると、駅の近くの線路は高架になっており、市内の St.Jakob教会の特徴的な尖塔(二つの塔が渡り廊下で繋がっている)が見えます。その時、目を下に向けると駅の近辺は少し荒れている印象です。

駅からマルクトに向かって歩いて行きます。途中、もうかなり減ってしまい、絶滅危惧というか本当に絶滅寸前の状況にある「旧東独時代のサイン」が建物の壁に残っているのを見つけました。

★★★ケーテン Köthen -その2- に続きます。

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