OGBS2024(1):オーダーグッズビジネスショー@池袋サンシャイン

先週 26日木曜日に池袋サンシャインシティにて開催されていた OGBS2024を覗きに行ってきました。元々は「ハンコ(印章)」を扱う業者さん向けの展示会だったようですが、どういう経緯なのか今はグッズ・販促小物などの展示になっています。今回はもうハンコ業界向けの展示は殆ど無かったようです。

サンシャインシティの特性でスペースは大して広くはないのですが、春の「page」と同様に狭い分「盛況感」が醸し出されて賑わっているように感じます。

【イメージマジック

今回は、サイン&ディスプレイショウには間に合わなかった「パウダーレス DTF」機を投入してきました。DTFはフィルムにプリント後、白い樹脂パウダーを振り掛けるのが特徴でしたが、これを省略しインクジェットで粘着成分を塗布してしまおうというモノ。まあ、あの「パウダー振り掛け」という工程は物理的・原始的に思える側面もあり、これをインクジェットで塗布してしまおうというのは、発想としては自然なものでしょう。

縞猫商会の松井さんのインタビューによると「利点は柔らかいこと、粉塵無しによる作業環境の改善とのこと。問題は、コストが高い、乾燥に時間がかかり、生産性が悪いこと」という認識のようです。まあ、このあたりも直ぐに改善して来るんだろうなあ・・・

【アステム(松井色素)】

今回2社から出展のあった「パウダーレス DTF機」のウチ、もう一つは名古屋のスポーツ用品流通業者アステムが投入した ARTJET。これも松井さんの感触では「4色で1ヘッド、白だけで、1ヘッド、バインダーで2ベットと、かなりの量のバインダーを打ち込んでた。乾燥負荷が大きいかも」という感触です。

【ブラザー工業】

DRT?Direct To Embroidary  刺繍に色インクを撃って多色化するというモノ。かつて「白糸を刺繍直前に染める」という技術が商品化されたことはありますが、これは白糸で刺繍をした後、そこをカメラで位置合わせしてインクジェットで後付けで色を付けるというモノ。

ちょっとくすんだような(インクが沈んだような)感じに見えるのが今後の工夫のしどころ・・・というところでしょうか。刺繍は糸に光沢があってゴージャスに見えるというのがプリントと比較してのアピールポイントなので是非その利点を消さない工夫が必要と思われます。

ブラザーの「DIGITAL LINE」 大規模生産工場向けのようですが、トヨタや自動車産業でいう「混流生産」・・・同じ車種を大量に流す流れ生産ではなく、ひとつひとつ異なった車種を同じラインに流す・・・そういう生産に対応しています。某社に導入実績がありそれを横展開していこうということでしょう。

【エプソン販売】

小型の DTFプリンター及び同じシャシーに LEDプリンター。結構安価で、こういう価格を出せるのはエプソンならではという感じですね。

【クリエイターゾーン】

才能ある人が犇めいています。パソコンは扱えますが、なんせ自分には「絵心」がないもので(笑)今後は生成 AIとの戦いになっていくのでしょうか?頑張って欲しいものです。

OGBS2024(2)に続きます

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