誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(37):★★★ノイシュタット=グレーヴェ Neustadt-Glewe -4-

★★★ノイシュタット=グレーヴェ Neustadt-Glewe -3- からの続きです

Hotel Schloss Neustadt-Gleweから Alte Burg Neustadt-Gleweはすぐ近く、徒歩で 3分ほどですが、Alte Burgから道路を挟んで目の前に不思議な建物があります。これも「お城だ」と言われたら、そう見えないこともないですが、それにしてはちょっと「華」というか「艶っぽさ」みないなものに欠けているように思います。何なのでしょう?

↓↓反対側から見るとこんな感じです。木製の窓枠はかなり傷んでおり。右手の棟の壁に取り付けられている照明は典型的な旧東独製の形です。しかし、建物の様式は旧東独時代ではなく、もう少し時代を遡る印象です。


ということで、なんだか気になるので調べてみました。独語 Wikipediaによれば、これは「発電所 Elektrizitätswerk Neustadt-Glewe」だったようです。

メクレンブルク州の町、ノイシュタット・グレーヴェにある発電所(略してE-Werk)は、エルデ川の右支流にある発電所(略してE-Werk)は、エルデ川の右支流にある川の流れを利用した発電所である。1980年代までは、ディーゼル発電機でも発電していた。発電所にはタービンハウス、管理棟、ファッハヴェルクの小屋があり、文化財保護リストに登録されている。この発電所は、ノイシュタット=グレーヴェの町の中心部、Alte Burgと Neue Schlossの間に位置し、町を貫く Bundesstraße 191にも近い。

1896/97年に発電所が建設される前から、ノイシュタット=グローエには電流の最初の配電システムが存在していた。

この発電所は、1918年に焼失した水車の基礎の上に建設され、1922年に操業を開始した。ディーゼルと水力を組み合わせた発電所を運営したのは、Mecklenburgisch-Schwerinschen Landes-Elektrizitätswerke(LEW)。2台の水車の出力は約 120キロワットだった。元潜水艦用(U-boot)のディーゼルエンジンも 4台用意されており、1925年にはさらに 2台のディーゼルユニットが追加された。合わせて水車の何倍もの設備容量があった。発電所の塔は燃料の貯蔵タンクとして使われた。ディーゼルエンジンは 1945年末に敗戦処理の賠償金として解体され、ソ連に送られた。1961年には、ディーゼル発電所が再び稼働した。それ以前の 1956年には、ノイシュタット=グレヴェの北にある Lewitzschleuse水力発電所も稼働していた。街中のの発電所のディーゼルエンジンは、1980年代に撤去された。当初からエリア全体の高圧送電網のために三相電流が発生していた。

1998年、WEMAG社はこの発電所を、Lewitzschleuseの水力発電所とともに、民間事業者に売却した。空いている工場のホールは貸し出されており、地元のパーティークラブが年に 5回ほどここでイベントを開催するなどしている。」とのことです。

Von I, DorisAntony, CC BY-SA 3.0, ソースはこちら

↓↓右手の建物の白いドアの向こうにイベントホールがあるのでしょうか・・・?

★★★ノイシュタット=グレーヴェ Neustadt-Glewe -4- に続きます

関連記事

ページ上部へ戻る