誰も知らないドイツの町 Unbekannte deutsche Städte(34):★★★アンガーミュンデ Angermünde -6-

★★★アンガーミュンデ Angermünde -5-からの続きです

ちょっと小腹が空いたので、何か食べようと思いマルクト広場に戻ります。どんな町にもある「飲食店が纏まって存在している一角とか通り」というのがある感じがしない町なんですが、まあマルクト周辺にはなにかあるだろう・・・。聖マリア教会からマルクト広場までは Hoher Steinwegという通りを数十メートル歩くだけですが、そこで、見たことのある建物を見つけました。「HOの Gaststätte(食堂)」で、前回訪問した 1998年にはボロボロの姿ながら、まだ営業していました。「営業していたら、ここでもいいよな・・・」と、普通の日本人なら敬遠しそうな廃墟のような店なんですが・・・残念ながら、あれから 18年も経ってやはり廃業して、本当の廃墟になっていたのです・・・ところが、この話にはオチがあるのです!

↑↑ ↓↓ しかし・・・人が歩いていませんね~・・・タイムスタンプを調べたら、午後2時ごろです。人の声もせず、子供も通りで遊んでおらず・・・

↓↓ こんな感じでマルクト広場とラートハウスが見えてきます

↓↓ ふと右手を見ると・・・おっ!

↓↓ あ、これだ!1998年にはまだ営業していた Gaststätteだ!

↑↑ 2016年  ↓↓ 1998年

↓↓ 比べ易いようになら並べておきます。画像はクリックすると拡大します。


(左)初めてこの町を訪問した 1998年に撮ったものは、もうかなり傷んではいますが、まだ窓ガラスは全部無傷のままで、飲食店も営業していました。(右)2016年の写真は、窓ガラスが割れべニア板で塞がれていたり、二階の窓枠が傷んでいたり・・・と、この 18年の間のどこかで放棄されてこうなったものと思われます。残念・・・

HAUSの文字の左や、文字列の最後に「HO」とあるのが確認できますが、1998年には旧東独の国営小売店チェーンの HO(Handelsorganisation)は解体されていたので、その部分を撤去した痕跡だけが残っています。門の上の白い看板は「EBERSWALDER」という旧東独の地名の入ったビールのブランドが見えます。西側資本の傘下に入った旧東独のビールのブランドの販売促進の一環として、この看板を設置して貰ったんでしょうね・・・

マルクト広場から聖マリア教会の方角を見ると、白いファッハヴェルクハウスの左隣に、この建物があるのが確認できます。場所的にはこんな「一等地」なんですよね~・・・なんとかならないものか?市で保存対象として修復するとか、誰か篤志家が現れるとか・・・

ところが・・・なんと!

今回、自分の歩いた道と撮った写真を照合する作業の中で、GoogleMapを丹念に見ていたところ「Museum Angermünde」(青い楕円で囲った部分)というのを見つけ、ん?博物館なんて有ったかな?とググってみたところ・・・

なんと、リノベーションされて博物館として生まれ変わってるじゃあ~りませんか!いや~、目出度い!

↓↓ ドローンによる動画です

↓↓ リノベーションの過程が記録されています

★★★アンガーミュンデ Angermünde -7-に続きます

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