- 2020-11-10
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引き続きテューリンゲンのレジデンツ・シュタットをご紹介します。今回はアルテンブルク(Altenburg)でザクセン=アルテンブルク公国(ドイツ語: Herzogtum Sachsen-Altenburg)の首都です。同公国はドイツ中部のテューリンゲン地方に存在した領邦国家のヴェッティン家のエルンスト系によって統治されたザクセン諸公国の一つです。地図を見ると互いに離れた2つの領土がありますが、その東の領土に属しています。非知名度は★★★としておきましょう。西側の領土の中心はアイゼンベルク(Eisenberg)という町です。こっちは★4つかな(笑)

Wappen | Lage | Data |
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【Wikipediaから】
テューリンゲン地方は、歴史的経緯から各国が大小の飛地を有して入り組んでいた。ザクセン=アルテンブルク公国もその例外ではなく、ドイツ帝国時代の領土は、ロイス=ゲーラ侯国に属する土地(ゲーラ周辺)によって大きく二つに分けられていた。首都アルテンブルクは東側の領域にあった。西側の領域にはアイゼンベルク (de:Eisenberg (Thüringen)) (現在はザーレ=ホルツラント郡に属する)などの都市が含まれ、ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国に属する2つの領域を南北に隔てる形で位置していた。東にザクセン王国、北にプロイセン王国に隣接していた。
ライプツィヒから乗り換えなしのローカル列車で約40分でアルテンブルクに到着。駅を出たら目の前に真っすぐ延びる Wettiner Strasseを左に向かって南下します。やがて見えてくる公園と博物館を見ながら右折してお城の方角に向かいます。この日はお城を見学する時間はなく、そのままマルクト広場に向かい市庁舎や Bruder教会を見てゆっくり駅に戻ります。
旧東独の鉄道駅は「残念な姿になっている」ことが多いです。田舎の駅は無人化されて荒れ果てていることが殆ど、そこそこの規模の町の駅でも「これがあの有名な街の駅?」と暗澹とした気分になったりします。典型的には次回ご紹介する予定のゴータ(Gotha)、英国ヴィクトリア女王の配偶者アルバート公を輩出したあのザクセン=コーブルク=ゴータ公国のゴータ駅・・・こんな扱いでいいのか?と嘆かわしく思ったりします。が、このアルテンブルク駅はそこそこちゃんとリノベーションされています。
駅はいいとして、かつてのテューリンゲンを支配した Wettin家の名を冠した駅前通りの Wettiner Strasseは、閑散としています。店やレストランなどは見当たらず、駅前ホテル・レストランだっと思しき「Europäischen Hof」も営業を停止しています。道の両側には立派な住宅が並び、かつての栄華が偲ばれます。やがて道の正面にリンデナウ博物館が見えてきます。公式サイトはこちら、動画はこちらにあります。そこを見ながら右折してお城と旧市街に向かいます。全般にはきれいにリノベーションされていますが、やはりところどころに旧東独時代に疲弊した経済の名残である廃墟化した建物が見られます。
アルテンブルク城はこの角度で撮影された画像が多いです。(Wikipediaより)CC BY-SA 2.5, Link
アルテンブルク城の写真はこの角度から撮られたものが多いですが、この角度で見ようと思うとかなり高い塔か建物の上に上る必要があります。それを見つけるのも大変なので、おのずと下から見上げた写真を撮ることになります。
Wikipedia:Schloss Altenburg (Thüringen)
公式サイト
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